保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
児童家庭福祉 問56
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問題
保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 児童家庭福祉 問56 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、設問に答えなさい。
【事例】
保育所では、週に1回園庭開放や子育て相談を実施している。毎回、数組の親子が園庭開放を利用している。そこに母親のXさんと子どもY君( 1歳6か月 )がやってきた。
Xさん親子は、これまで数回園庭開放を利用している。担当のW保育士は、Xさんの暗い表情や他の親子と全く関わりがないことが気になっていた。
ある日、W保育士がXさんに声をかけ、話を始めた。子育てのことに話が及ぶと、「Yが泣くとイライラして怒鳴ってしまう。それが毎日続き、いつか手をあげそうです。」と声を詰まらせた。落ち着いたところで、詳しく話を聞くと次のことが分かった。
・夫の転勤でV市に引っ越してきたばかりで、知り合いが誰もいない。
・夫は仕事のため帰宅が遅い。Xさんは専業主婦である。
・Z保育所の園庭開放以外の社会資源は利用していない。
・子どもとの関わり方がよく分からず、迷ったり、戸惑ったりすることが多い。そのためイライラして、Y君に怒鳴ってしまう。
次の文のうち、これからのXさんへのW保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A Y君との関わり方で分からないことに対して、具体的な関わり方を提案する。
B Y君と同年齢のクラスを見学し、保育士がどのように関わっているかを紹介する。
C Xさんの話を傾聴し、不安やストレスを受けとめる。
D 「もっとY君としっかり向き合って、イライラしてはいけない」と言う。
【事例】
保育所では、週に1回園庭開放や子育て相談を実施している。毎回、数組の親子が園庭開放を利用している。そこに母親のXさんと子どもY君( 1歳6か月 )がやってきた。
Xさん親子は、これまで数回園庭開放を利用している。担当のW保育士は、Xさんの暗い表情や他の親子と全く関わりがないことが気になっていた。
ある日、W保育士がXさんに声をかけ、話を始めた。子育てのことに話が及ぶと、「Yが泣くとイライラして怒鳴ってしまう。それが毎日続き、いつか手をあげそうです。」と声を詰まらせた。落ち着いたところで、詳しく話を聞くと次のことが分かった。
・夫の転勤でV市に引っ越してきたばかりで、知り合いが誰もいない。
・夫は仕事のため帰宅が遅い。Xさんは専業主婦である。
・Z保育所の園庭開放以外の社会資源は利用していない。
・子どもとの関わり方がよく分からず、迷ったり、戸惑ったりすることが多い。そのためイライラして、Y君に怒鳴ってしまう。
次の文のうち、これからのXさんへのW保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A Y君との関わり方で分からないことに対して、具体的な関わり方を提案する。
B Y君と同年齢のクラスを見学し、保育士がどのように関わっているかを紹介する。
C Xさんの話を傾聴し、不安やストレスを受けとめる。
D 「もっとY君としっかり向き合って、イライラしてはいけない」と言う。
- A:○ B:× C:× D:○
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:× B:○ C:× D:○
- A:× B:× C:○ D:○
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この過去問の解説 (3件)
01
A 〇 適切です。
Y君との関わり方で分からないことに対して、具体的な関わり方を提案してみることがXさんの悩みの解決につながる可能性があるので、適切です。
B 〇 適切です。
Y君と同年齢のクラスを見学し、保育士がどのように関わっているかを紹介することも適切です。
C 〇 適切です。
社会福祉援助技術の基本技術は「傾聴・受容・共感」なので、受け止めるのは適切です。
D × 不適切です。
Xさんの悩んでいる状況に、「もっとY君としっかり向き合って」と責めるような言葉がけは適切とはいえません。
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02
( A ) ○です。
保育士としての知識を活かし、具体的な提案をすることは適切です。
( B ) ○です。
Y君と同年齢の子どもに対する保育士の対応は、今後のXさんの子育てにも
プラスになると考えられます。
( C ) ○です。
保護者の気持ちを受け止め、適切な助言をすることが求められます。
傾聴は、大切なスキルです。
( D ) ×です。
Xさんの気持ちを受け止めて、心に寄り添った対応が求められます。
責め立てるような発言は、逆効果です。
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03
Bは○です。
Cは○です。
Dは×です。
母親のXさんの気持ちに寄り添った援助を行うことが大切です。一方的に責めるような言い方は不適切です。
参考になった数2
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