保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
子どもの保健 問110
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 子どもの保健 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
自閉スペクトラム症と診断されているM君(4歳、男児)。保育所の朝の集会でみんなで歌を歌うときに両手で耳を塞ぎ、不快な表情を見せ、席を離れて外へ飛び出してしまうことがある。泣いている子がそばにいるとその子を叩いて、何回注意しても繰り返してしまう。
【設問】
M君への対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 耳栓やイヤーマフを使用して、不快な音が届きにくいようにする。
B 歌を歌うスケジュールがわかるように絵や写真を使って、M君が見通しを持てるようにする。
C 耳を塞いで不快そうにしているときには、静かな環境に移動させる。
D 叩くことはよくないと、更に注意を繰り返す。
【事例】
自閉スペクトラム症と診断されているM君(4歳、男児)。保育所の朝の集会でみんなで歌を歌うときに両手で耳を塞ぎ、不快な表情を見せ、席を離れて外へ飛び出してしまうことがある。泣いている子がそばにいるとその子を叩いて、何回注意しても繰り返してしまう。
【設問】
M君への対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 耳栓やイヤーマフを使用して、不快な音が届きにくいようにする。
B 歌を歌うスケジュールがわかるように絵や写真を使って、M君が見通しを持てるようにする。
C 耳を塞いで不快そうにしているときには、静かな環境に移動させる。
D 叩くことはよくないと、更に注意を繰り返す。
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この過去問の解説 (3件)
01
自閉スペクトラム症の子どもは、
敏感な感覚を持っていることがあります。
M君は、みんなで歌を歌っているときに
耳を塞いだり、
泣き声に反応して叩いてしまうということから、
聴覚が敏感である可能性があります。
A ○
耳栓やイヤーマフを使うことで、
大きな音を和らげることができ、
不快感を軽減することができる場合があります。
B ○
あらかじめ大きな音がするのが
わかっていると、
見通しがつくので安心感につながります。
C ○
大きな音が不快に感じその場を離れたときは、
その気持ちを受け止め、
静かな環境に連れていき、
一度落ち着けるようにします。
D ×
叩くことはよくないと注意することは大切ですが、
注意の仕方に留意する必要があります。
泣き声が刺激となり、
乱暴になってしまうこともあります。
更に注意を繰り返すのではなく、
まずは静かな場所に移動し、
落ち着くようにすることが大切です。
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02
自閉スペクトラム症の特徴のひとつとして『聴覚の過敏さ』があります。
大きな音や特定の音が苦手という場合は、その刺激を和らげる耳栓やイヤーマフを使用することが有効です。
Bは○です。
視覚に訴えることで見通しが持て、安心につながる場合があります。
Cは○です。
大きな音の中で落ち着かない場合は、静かな場所を用意してあげ一度落ち着き、本人も全体も落ち着いたところで戻してあげると効果的です。
Dは×です。
泣き声や大きな声に耐えられずに手を出してしまう場合は、何度も注意を繰り返すのではなく、その場から静かな落ち着ける場所へ移動させてあげることが有効です。
よって正解の組み合わせは2となります。
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03
自閉症スペクトラムの特性として聴覚や視覚などの五感が敏感さがあります。そのため大きな音などに不快感を示す子どももいます。
A 適切です。音に敏感なMくんに対して耳栓やイヤーマフを使用して、不快な音が届きにくいようにする配慮は良いことです。
B 適切です。自閉症スペクトラムの子はスケジュールに見通しが持ちにくかったり、急な変更を嫌がったりします。歌を歌うスケジュールがわかるように絵や写真を使って、M君が見通しを持てるようにすることが大切です。
C 適切です。Mくんを無理に他の子と同じプログラムに参加させる必要はありません。Mくんの思いを受け止め落ち着いて過ごせる環境を作ることが大切です。
D 叩くことはよくないと、注意をすることは必要ですが、繰り返し行うのはMくんにとって苦痛になってしまいます。
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