保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
子どもの保健 問111

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 子どもの保健 問111 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA ~ Eのうち、発達障害に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  ひとりの子どもに自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症が同時に診断されることはない。
B  全ての子どもの1%ほどに発達障害があると考えられる。
C  医師の診断を待って支援を開始するべきである。
D  発達障害のある子どもに対しても、定型発達児と支援を同一にすることが望ましい。
E  養育者の育て方によって、社会的な適応状態は変化しない。
  • A:○  B:○  C:○  D:○  E:○
  • A:○  B:○  C:○  D:×  E:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×  E:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×  E:×
  • A:×  B:×  C:×  D:×  E:×

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この過去問の解説 (3件)

01

Aは×です。
自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症の特徴が同時にみられることもあります。

Bは×です。
文部省が行った調査によると、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症等、学習や生活の面で特別な教育的支援を必要とする児童生徒数について、約6.5パーセント程度の割合で通常の学級に在籍している可能性があると示しています。しかし、正確な数はわかっていません。

Cは×です。
子どもが生活する上で何らかの困難や問題が生じているのであれば、医師の診断を待つのではなく、できる範囲で支援を考えていく必要があります。

Dは×です。
一人ひとりの特性にあった支援を行っていく必要があります。

Eは×です。
養育者の育て方によって、社会的な適応状態は変化していく可能性があります。

よって正解の組み合わせは5となります。

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02

正解は5です。

A 自閉症スペクトラムの特性は一つではなく、その子どもによって様々です。注意欠如/多動を併せ持つ子も多くいます。

B 文部科学省の調査により発達障害の子どもは40人学級で1クラスにつき2、3人の割合になるとの結果が出ています。

C クラスに「気になる子」がいたら医師の診断を待たずに、その子に合った支援をすることが大切です。

D 他の子と同じ生活プログラムに参加するのではなく、個人に合わせた生活環境を整えるのが大切です。

E 養育者の育て方、関わり方により、子どもの心身の状態に影響を与えることができます。

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03

正解は5です。


A ×

自閉スペクトラム症だけ、
ということはあまりなく、
多動など他の症状が合併することのほうが
多いとされています。


B ×

2012年に文部科学省が実施した
「通常の学級に在籍する発達障害の
可能性のある特別な教育的支援を
必要とする生徒児童に関する調査」によると、
通常学級の子どもで発達障害のある割合は、
全体の約6.5%でした。


C ×

発達障害の診断の有無や時期にかかわらず、
子どもの発達に応じた支援を
行う必要があります。


D ×

Cと同様に、
子どもの発達に応じた支援を
行う必要があります。


E ×

養育者が子どもの発達に応じた
関わり方をすることにより、
子どもの行動が変化し、
社会的適応状態も変化するといわれています。

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