保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
子どもの保健 問112
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 子どもの保健 問112 (訂正依頼・報告はこちら)
次のA ~ Dのうち、反応性愛着障害および脱抑制型対人交流障害についての記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A この2つの障害は、重度の社会的・心理的ネグレクト(里親を転々とするなどを含む)がなく、身体的虐待のみがある場合にも起こりうる。
B 反応性愛着障害を持つ子どもの行動上の特徴は、見知らぬ人を含む誰にでも見境なく接近し、接触する無差別的社交性である。
C 反応性愛着障害を持つ子どものほとんどが、特定の養育者に愛着していることが明確である。
D 脱抑制型対人交流障害は、環境が改善すればその症状はほとんど消失する。
A この2つの障害は、重度の社会的・心理的ネグレクト(里親を転々とするなどを含む)がなく、身体的虐待のみがある場合にも起こりうる。
B 反応性愛着障害を持つ子どもの行動上の特徴は、見知らぬ人を含む誰にでも見境なく接近し、接触する無差別的社交性である。
C 反応性愛着障害を持つ子どものほとんどが、特定の養育者に愛着していることが明確である。
D 脱抑制型対人交流障害は、環境が改善すればその症状はほとんど消失する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解はA:× B:× C:× D:×です。
A 反応性愛着障害および脱抑制型対人交流障害は身体的虐待だけではなく、重度の社会的・心理的ネグレクト(里親を転々とするなどを含む)が原因で起こり得る愛着障害です。
B 養育者に抱きついたり、泣きついたりするなど甘えようとする姿をほとんど見せず表情も無表情であることが多いです。また、他の子どもに興味を示したり関わりを持とうとしないなどの特徴もみられます。
C 反応性愛着障害を持つ子どものほとんどは、特定の養育者との適切な愛着関係が形成されていません。
D 脱抑制型対人交流障害は環境だけでは改善することはなく、その症状が深刻な程、大人になってからの対人関係、恋愛などに問題を与えます。
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02
Aは×です。
社会的ネグレクトは診断要件となっています。
Bは×です。
この記述は、脱抑制型対人交流障害に関する記述です。
Cは×です。
反応性愛着障害を持つ子どものほとんどが、特定の養育者に愛着できなかったことが要因だと考えられています。
Dは×です。
養育環境の質が改善することにより障害の経過に影響することもありますが、標準的な養育環境におかれた場合でも長く障害が続く子どももいます。
よって正解の組み合わせはA:× B:× C:× D:×となります。
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03
正解はA:× B:× C:× D:×です。
A ×
「反応性愛着障害」および
「脱抑制型大人交流障害」は、
不適切な養育を受けた
子どもに生じるといわれています。
不適切な養育の中には、
里親が何度もかわるなどの
社会的・心理的ネグレクトも含まれます。
B ×
「反応性愛着障害」があると、
養育者に対し、
困った時に世話や保護を求めようとしなかったり、
なかなか感情を出したりしないことがあります。
見知らぬ人にも見境なく近づいていったり、
接触したりするのは、
「脱抑制型対人交流症障害」において
みられます。
C ×
「反応性愛着障害」をもつ子どもは、
特定の養育者に愛着していないことが多いです。
D ×
症状の改善のため、
養育環境を整えることは大切です。
しかし、深刻な状況にあった場合は、
大人になってから
人との関わりに影響が出る場合があります。
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