保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
社会福祉 問59
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問題
保育士試験 令和2年(2020年)後期 社会福祉 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、国際生活機能分類( ICF )に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ICFによれば、障害を病気やけがによる機能障害や、その結果としての能力障害、社会的不利としている。
B 2001年の世界保健機関( WHO )総会で承認されたICFでは、障害を「病気の諸帰結」として分類するのでなく、「健康の構成要素」としての分類になっている。
C ICFでは、設備や制度といった「環境因子」や性別、年齢などの「個人因子」は、私たちの生活機能に影響を及ぼすものではないと考えられている。
D ICFでは、障害を社会によって作られる問題であるととらえ、社会環境の変化によって解消、軽減できるとされ、障害を個人の問題としてとらえ専門職による治療・教育・支援は必要ないとされている。
A ICFによれば、障害を病気やけがによる機能障害や、その結果としての能力障害、社会的不利としている。
B 2001年の世界保健機関( WHO )総会で承認されたICFでは、障害を「病気の諸帰結」として分類するのでなく、「健康の構成要素」としての分類になっている。
C ICFでは、設備や制度といった「環境因子」や性別、年齢などの「個人因子」は、私たちの生活機能に影響を及ぼすものではないと考えられている。
D ICFでは、障害を社会によって作られる問題であるととらえ、社会環境の変化によって解消、軽減できるとされ、障害を個人の問題としてとらえ専門職による治療・教育・支援は必要ないとされている。
- A:○ B:○ C:× D:○
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:× B:○ C:○ D:×
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:×
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この過去問の解説 (3件)
01
A ×
問題文は「国際障害分類(ICIDH)」に関する記述です。
I C Fの前身である、
国際傷害分類(I C I D H 1980年)では、
障害を病気やけがによって生じる能力障害ととらえ、
その結果、能力障害や社会的不利に至ると
考えています。
B ○
I C Fは、人間の生活機能と障害を
分類する方法として、
世界保健機構(WHO)により
2001年に採択されました。
I C I D Hは、
「疾病の帰結に関する分類」だったのに対し、
I C Fは、
「健康の構成要素に関する分類」となっています。
C ×
「環境因子」と「個人因子」は、
「背景因子」に含まれます。
背景因子は、生活機能ではありませんが、
生活機能に大きな影響を与え、
その低下の要因となることがあります。
D ×
過去に障害を、
個人の特性ではなく、
社会によって作られた問題、
との考え方がありました。
また、障害を、個人の問題で、
健康状態から直接生じるものである、
との考え方もありました。
しかしI C Fでは、
この2つの考え方を統合して考えています。
社会環境の調整と健康問題への対応の
両方が必要となってきます。
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02
A × 不適切です。
問題文は「国際障害分類(ICIDH)」の記述です。
個人の属性としての機能回復や補完に重点を置いた考え方です。
B 〇 適切です。
ICF は「疾病の結果(帰結)」の分類(1980 年版)から「健康の構成要素」の分類へと移行しています。
C × 不適切です。
ICFのモデルでは生活機能レベルは健康状態、環境因子、個人因子との間においても相互作用があります。
D × 不適切です。
ICF モデルは障害を個人の問題と捉える「医学モデル」と個人の特性ではなく、社会によって作られた問題とする「社会モデル」とを総合した「統合モデル」です。
医学モデルは専門家による治療を必要とするため、不適切です。
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03
国際生活機能分類( ICF )は、
健康の構成要素に関する分類のことです。
2001年5月にWHO総会で採択されました。
A ×です。
記述は、ICFの前進であるICIDHの考え方です。
ICIDHでは障害のマイナス面に注目していましたが、
ICFでは、「生活機能」というプラス面を
中心に見ています。
B ○です。
記述の通りです。
C ×です。
「環境因子」や「個人因子」は、
生活機能に影響を及ぼすものとして考えられます。
「環境因子」と「個人因子」の2つをまとめて
「背景因子」と言います。
前進のICIDHからICFへ発展した大きな特徴の一つが、
「背景因子」が導入されたことでした。
D ×です。
ICFの考えでは、社会環境の変化と、
それぞれの生活機能への対応は
総合的に考えることが必要とされています。
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