保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
社会的養護 問30
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)前期 社会的養護 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成29年 新たな社会的養育の在り方に関する検討会)において、2016(平成28)年の改正児童福祉法の原則と原則を実現するための取り組みとして記された内容として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A 全ての要保護児童に対して施設養育を原則とすることが示された。
B 市区町村の子ども家庭総合支援拠点の全国展開が示された。
C 全小中学校にスクールソーシャルワーカーの配置が義務付けられた。
D 永続的解決(パーマネンシーの保障)として特別養子縁組を推進していくことが示された。
A 全ての要保護児童に対して施設養育を原則とすることが示された。
B 市区町村の子ども家庭総合支援拠点の全国展開が示された。
C 全小中学校にスクールソーシャルワーカーの配置が義務付けられた。
D 永続的解決(パーマネンシーの保障)として特別養子縁組を推進していくことが示された。
- A B
- A C
- A D
- B C
- B D
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は B D です。
A. 家庭への養育支援から代替養育までの社会的養育の充実とともに、家庭養育優先の理念を規定し、実親による養育が困難であれば、特別養子 縁組による永続的解決(パーマネンシー保障)や里親による養育を推進することを明確にしました。よって施設療育を原則とするのは誤りです。
B. 「市区町村の子ども家庭支援体制の構築」として、"市区町村子ども家庭総合支援拠点の全国展開と、人材の専門性の向上により、子どものニーズにあったソーシャルワークをできる体制を概ね5年以内に確保する。"と示されました。よって正しいです。
C. "家庭のニーズも考慮してすべての子ども家庭を支援するため、身近な市区町村におけるソーシャルワーク体制の構築と支援メニューの充実を図る。"と示されたが、全小中学校にスクールソーシャルワーカーの配置は義務付けられていません。よって誤りです。
D. 「永続的解決(パーマネンシー保障)としての特別養子縁組の推進」として、"特別養子縁組に関する法制度改革を速やかに進め、新たな制度の下で、児童相談所と民間機関が連携した強固な養親・養子支援体制を構築し、養親希望者を増加させる。"と示されました。よって正しいです。
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02
正しい内容は、B ・Dでした。
B)「市区町村の子ども家庭支援体制の構築」の一つとして示されています。他にも、子どものニーズに合ったソーシャルワークをできる体制を概ね5年以内に確保、またその他の支援の充実を平成30年度から開始し、概ね5年後までに各地で行える体制を作る、ということが示されています。
D)実家庭での養育が困難など代替養育を必要としている子どもは”児童福祉法第3条の2における家庭 養育原則に基づき、永続的解決としての特別養子縁組は有力、有効な選択肢とし て考えるべきである”としつつ、現行制度ではその機会がなかなか得られていないので、法制度改革を速やかに進めること、それとともに支援体制の強化、希望者の増加を目指す、ということが示されています。
A:×
「全ての子どもの育ちを保障する観点から、平成28 年児童福祉法改正では、子どもが権利の主体であることを明確にし、家庭への養育支援から代替養育までの社会的養育の充実とともに、家庭養育優先の理念を規定し、実親による養育が困難であれば、 特別養子縁組による永続的解決(パーマネンシー保障)や里親による養育を推進することを明確にした」と示されています。よって施設養育は原則ではありません。施設養育においてもできる限り「家庭と同様の環境」が求められています。
C:×
スクールソーシャルワーカーについては触れられていません。
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