保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問19 (保育原理 問19)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 問19(保育原理 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(3)「不適切な養育等が疑われる家庭への支援」に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A  保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望に応じて個別の支援を行うよう努める。
B  保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討するなど適切な対応を図る。
C  虐待が疑われる場合には、速やかに警察に相談し、適切な対応を図る。
D  虐待に対しては秘密保持の観点からできるだけ少人数の保育士が関わり、虐待に関する事実関係の記録も最小限にとどめる。
  • A,B
  • A,C
  • A,D
  • B,C
  • C,D

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この過去問の解説 (2件)

01

A,B が正しい組み合わせです。

 

A:◯ 適切です。

保護者の育児不安等に対して個別の支援を行うことは、保育所の重要な役割の一つです。

 

B:◯ 適切です。

不適切な養育等が疑われる場合には、関係機関との連携が求められ、要保護児童対策地域協議会での検討が言及されています。

 

C:✕ 不適切です。

虐待が疑われる場合、まず市町村の虐待対応担当課や児童相談所に通告します。

警察への直接の相談は、緊急性が高い場合の対応です。

 

D:✕ 不適切です。

虐待に関する記録は重要であり、最小限にとどめるべきではありません。

組織的な対応が求められるため、少人数の保育士だけで対応するのは適切ではありません。

 

したがって、A と B の組み合わせが最も適切です。

選択肢1. A,B

この選択肢が正解です。

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02

保育所では、育児の不安を抱える家庭や、虐待のおそれがある家庭に対して、どのように支援し関わるかが非常に大切です。今回は「保育所保育指針」に基づいて、どのような対応が指針に沿っているか確認していきましょう。

選択肢1. A,B

こちらが正解です。

 

A.保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望に応じて個別の支援を行うよう努める。

○ 適切
指針には「保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望に応じて個別の支援を行うよう努めること」と明記されています。

 

B.保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討するなど適切な対応を図る。

○ 適切
「市町村や関係機関と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討」を指針に沿った対応として挙げています。

 

C.虐待が疑われる場合には、速やかに警察に相談し、適切な対応を図る。

× 不適切
実際には「市町村又は児童相談所に速やかに通告する」のが指針の規定であり、警察ではありません。

 

D.虐待に対しては秘密保持の観点からできるだけ少人数の保育士が関わり、虐待に関する記録も最小限にとどめる。

× 不適切
これは全く指針の趣旨に反しており、対応には職員間で共有し記録するなど、組織的に対応することが求められています。

まとめ

早い段階で地域と連携し、保護者の気持ちにも寄り添った個別支援を行う姿勢が指針の根幹にあります。困ったときに相談できる場を整えることが大切です。

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