医療事務技能審査試験(医科)の過去問 | 予想問題
2021年5月公開問題
問45

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問題

医療事務の過去問/予想問題 2021年5月公開問題 医療用語及び医学・薬学の基礎知識 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

次の中から、適切なものを選びなさい。
  • 腫瘍マーカーとは、腫瘍がつくり出す物質で主に血液中の腫瘍マーカーを検出することで腫瘍の状態の目安を調べるもので、HbA1cなどがある。
  • 高血圧診断基準は収縮期血圧(最大血圧)が150mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg以上の場合であり、高血圧症の場合、心臓血管系の病気になりやすく、死亡率も高い。
  • NSAIDsとはNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs:非ステロイド性抗炎症薬であり、プロスタグランジン類の合成を抑制し、胃酸の分泌を抑える。
  • 喘息とは咳が2週間以上続く状態である。
  • HPNとはHome Parenteral Nutritionの略称で、食事の経口摂取が困難あるいは不十分な患者に対して、在宅で高カロリー輸液による栄養成分の投与を行い、栄養状態を正常に保つ療法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

検査や薬、病名に関する知識の問題です。

算定でもよく見かけるものが多いので、問題を解きながら、ポイントをおさえましょう。

選択肢1. 腫瘍マーカーとは、腫瘍がつくり出す物質で主に血液中の腫瘍マーカーを検出することで腫瘍の状態の目安を調べるもので、HbA1cなどがある。

誤りです。

文中の「HbA1c」の部分が誤りです。それ以外の部分は正しい記述です。

HbA1cは糖尿病の評価に使われる検査です。

腫瘍マーカーはCEA,CA19-9など生化学的検査(Ⅱ)に区分されています。

癌の種類によって、調べる項目も異なります。

選択肢2. 高血圧診断基準は収縮期血圧(最大血圧)が150mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg以上の場合であり、高血圧症の場合、心臓血管系の病気になりやすく、死亡率も高い。

誤りです。

収縮期血圧が140mmHg、拡張期血圧が90mmHgです。

選択肢3. NSAIDsとはNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs:非ステロイド性抗炎症薬であり、プロスタグランジン類の合成を抑制し、胃酸の分泌を抑える。

誤りです。

問題文の「胃酸の分泌を抑える」が誤りです。

正しくは「解熱作用、鎮痛作用、抗炎症作用を発揮する」です。

NSAIDsの代表的な薬として、アスピリン、ロキソプロフェン、インドメタシンなどがあります。

選択肢4. 喘息とは咳が2週間以上続く状態である。

誤りです。

喘息とは、気管支が慢性的に炎症を繰り返す病気で、炎症を繰り返すことで、気管支が狭くなり、呼吸時にヒューヒュー、ゼイゼイといった音(喘鳴)がしたり、呼吸困難が起きたりする病気です。咳が2週間以上続いたから「喘息」とは言い切れません。

選択肢5. HPNとはHome Parenteral Nutritionの略称で、食事の経口摂取が困難あるいは不十分な患者に対して、在宅で高カロリー輸液による栄養成分の投与を行い、栄養状態を正常に保つ療法である。

正しいです。

文のとおりです。

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02

正解は5番です。

1.HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は糖化蛋白質で、糖尿病の評価を行う指標です。腫瘍マーカーには、PSA、AFP、CA19-9、CEA、CA125等があります。

2.高血圧診断基準は収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合です。

3.NSAIDsとはNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs:非ステロイド性抗炎症薬であり、プロスタグランジン類の合成を抑制することで抗炎症および解熱鎮痛薬として使用されています。

4.喘息は単に咳が続く状態と異なり発作性の呼吸困難、ぜい鳴を伴なう気道の慢性炎症のことをいいます。

5.HPNとはHome Parenteral Nutrition:在宅中心静脈栄養法の略称で、食事の経口摂取が困難あるいは不十分な患者に対して、在宅で高カロリー輸液による栄養成分の投与を行い、栄養状態を正常に保つ療法です。

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03

正解は5です。

1

腫瘍マーカー検査の検体は主に尿や血液で、分析装置等を使って腫瘍マーカーを検出します。PSA(前立腺がん)やCEA(消火器がん)などがあります。

HbA1cは、糖尿病に用いられる検査です。

2

高血圧診断基準は収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合です。

3

NSAIDsは、プロスタグランジン(体内で熱などを引き起こすもの)の生成を抑え、炎症を抑えたり熱を下げる作用があります。胃への影響が少ないものもありますが、副作用として胃腸への障害が起きてしまう場合があります。

4

喘息の特徴としては、「空気の温度差で咳が出やすい」「呼吸をするとぜーぜー、ヒューヒューという音がなる」「繰り返し咳がおこる」といった症状があります。

上記の症状もなく、2週間以上咳が続いただけでは喘息と確定診断はされませんが、2~3週間以上咳が続く場合は喘息の疑いがあります。

5

選択肢文の通りです。

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