ITパスポートの過去問 平成31年度 春期 ストラテジ系 問29

a　ウイルスに感染させることは、不正指令電磁気記録に関する罪に該当します。

b　他の公開されているWebサイトと誤認させ，本物のWebサイトで利用するIDとパスワードの入力を求めることは、不正アクセス禁止法に該当します。

c　本人の同意を得ることなく，病歴や身体障害の有無などの個人の健康に関する情報を一般に公開することは個人情報保護法に該当します。

よってbのみが正解となりますので、２が正解です。

不正アクセス禁止法とは、他人のIDやパスワードを用いて勝手にログインを試みることを禁止することです。

選択肢を一つずつ見ていきましょう。

a．不正アクセス禁止法はウイルスの感染を規制していません。
よって、誤りです


b．偽のサイトを用いて不正にIDやパスワードを盗み取ろうとすることは、不正アクセス禁止法で規制しています。
よって、正解です。

c．本人の同意を得ることなく個人情報を公開する行為は、不正アクセス禁止法では禁止していません。
よって、誤りです。

上記よりbが正しいため、２が正解です。

不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為や、不正アクセス行為につながる識別符号(IDやパスワードなど)の不正取得・保管行為、不正アクセス行為を助長する行為等を禁止する法律です。

a　　スマートフォンからメールアドレスを不正に詐取するウイルスに感染させるWebサイト

「情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律」の「不正指令電磁気記録に関する罪」の対象です。


b　　他の公開されているWebサイトと誤認させ、本物のWebサイトで利用するIDとパスワードの入力を求めるWebサイト

「不正アクセス禁止法」の対象です。


c　　本人の同意を得ることなく、病歴や身体障害の有無などの個人の健康に関する情報を一般に公開するWebサイト

「個人情報保護法」の対象です。


したがって、２が正解です。