ITパスポートの過去問
令和4年度
ストラテジ系 問2

製品やサービスを市場に出すにあたり、消費者の購買意欲を高めるための企業活動のことをマーケティングと言います。

主に市場調査による需要層の分析、それに対する広報手段の剪定などが挙げられます。

プロモーションが商品の認知が目的なのに対し、マーケティングは売れるしくみを作ることが目的です。

選択肢のマーケティング手法について解説します。

1 サービスマーケティング

音楽のサブスクリプションやエステなど、サービスと呼ばれる商品には形がありません。そのため、リリースするにあたり売り方も配慮する必要があります。

例えば音楽サブスクリプションであれば「無料で月◯◯聴き放題！」などの特典などです。

2 セグメントマーケティング

性別や年齢層などの客層に着目したマーケティングで、

順位 (Rank)・・・どの層に売れるか？

到達 (Reach)・・・どう宣伝すれば売れるか？

規模 (Realistic)・・・ターゲット層がどれくらい居るのか？

効果 (Response)・・・マーケティングの効果はあるのか？

の4項目を意識して行います。この項目を4Rといいます。

3 ソーシャルマーケティング

企業が社会に対し、どのような貢献を行っているかを意識したマーケティングです。主に環境問題への取り組みなどについて行われます。

4 マスマーケティング

ターゲット層を特定せず、全ての層に対してマーケティングを行います。メディア関係はこのマーケティングを行います。

大量生産される商品にも適用され、コストダウンの効果が見込めます。

年齢、性別、家族構成などで顧客を分類して分析するマーケティングを

セグメントマーケティングといいます。

１．不正解です。提供するサービスについて行うマーケティングです。

２．正解です。

３．不正解です。社会福祉などを意識したマーケティングです。

４．不正解です。ＴＶのＣＭなどマスメディアを利用したマーケティングです。

2が正解です。

セグメントマーケティングとは、顧客を年齢・性別などにグループ分けしてマーケティングを行う方法です。

顧客ニーズをセグメントごとに判別することで、より効率的なアプローチを可能にします。

1の解説）サービスマーケティングとは、形のある製品とは異なり、サービス、または製品に付随するサービスのような形のない商材を対象としたマーケティングのことをいいます。

2の解説）正解です。

3の解説）ソーシャルマーケティングとは、マーケティングの仕組みと様々な手法を結びつけることで社会全体によい製品、サービスを提供したり、社会の変革を促そうとするマーケティング方法です。

社会全体の意識を向上する試みであることから社会公共志向のマーケティングとも呼ばれています。

4の解説）「マス（mass）」は集まり、大衆という意味を持ちます。

マスマーケティングは、顧客のセグメント（グループ分け）を行わず、全体を対象としたマーケティングを行う方法のことをいいます。