問題
a 仮想サーバ上で、それぞれ異なるバージョンのOSを動作させることができ、物理的なコンピュータのリソースを有効活用できる。
b 仮想サーバの数だけ、物理的なコンピュータを増やしたときと同じ処理能力を得られる。
c 物理的なコンピュータがもつHDDの容量と同じ容量のデータを、全ての仮想サーバで同時に記録できる。
あるコンピュータの中で別の環境を動作させるために仮想化という技術があります。
代表的なものとして、VmwareやOracle社のVirtualBoxなどがあります。
PCの中に仮想マシンを用意し、そこにOSやアプリケーション、ミドルウェアをインストールして専用の環境を作ることができます。
設問の仮想サーバとは、そうした技術を用いて構築された、複数の環境を持つサーバのことです。
a Windows Serverをインストールした仮想マシン、ubuntuをインストールした仮想マシン、Solarisをインストールした仮想マシン…と、異なるOSの仮想マシンをいくつも動作させることは可能です。
b c あくまでソフトウェア的に環境を分けるだけなので、それぞれの仮想マシンがハードウェアリソースをフルに使えるわけではありません。
例えば2台の仮想マシンがあり、マシンAがフルにリソースを使えばマシンBは余裕がなくなります。
故にプロセッサやストレージ容量は、そこに存在する仮想マシンで分け合うことになります。
1が正解です。
仮想サーバーとは、物理的な1台のコンピューター上で仮想的に稼働するサーバーのことをいいます。
aの解説)正しい。仮想サーバでは1つのコンピューター上で複数のOSを使用することができます。仮想サーバーを利用しない場合と比較して、リソースの有効活用が可能です。
bの解説)不正解。すべての処理能力は1つの物理的なコンピューターによって賄われます。
cの解説)1つの物理的なコンピューターのHDD容量が分割して仮想サーバーに与えられます。
物理サーバ上に、複数の仮想サーバを動作させることでのメリットは、CPUやメモリ、ハードディスクなどのリソースを分割して使用できることです。
a.適切です。
b.不適切です。CPUやメモリは分割されるので、必ずしも同じ能力を
得られる訳ではありません。
c.不適切です。HDDも分割され、それぞれの仮想サーバで使用します。
よって、1が正解です。