介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
形態別介護技術 問114

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 形態別介護技術 問114 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Yさん(68歳、女性、要介護3)は長年関節リウマチを患い、長期間ステロイドを内服しながら単身生活を続けていた。3年前より認知症が出現し、在宅での生活が困難になり、半年前にグループホームに入居した。最近、自室がわからずうろうろしたり、行ったことをすぐ忘れることが多くなった。歩行時は、下肢筋力の低下によるふらつきが目立つようになった。食事は自分でとれるが水分の摂取量が少ないので、頻繁に水分を摂るよう声をかけている。排泄は、昼間はトイレにいくことを誘導しているが、夜間は失禁があるため、パンツ式の紙おむつを使用している。皮膚のかゆみがあるので、入浴時に保湿剤を塗っている。

【問題】
Yさんの入浴介助に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 長湯にする。
B アルカリ性の石鹸でしっかり洗う。
C 関節の可動域の範囲で、自分で洗ってもらう。
D 入浴時に皮膚の観察をする。
  • A○ B○ C× D×
  • A○ B× C○ D○
  • A○ B× C○ D×
  • A× B○ C× D○
  • A× B× C○ D○

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この過去問の解説 (3件)

01

A☓ 病気を患っている方にとって長湯は効果的ではありません。体に多くの負担と疲労を伴います。
B☓ 皮膚が弱い方には「弱酸性」です。
C◯
D◯ 「皮膚のかゆみがある」ので、皮膚観察を入浴時にはよくしましょう。

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02

正解は5です。
C(○) 認知機能、筋力低下防止のためもありますが自分なりに入浴することは大切なことです、関節の可動域内を自分で洗うことはそのことからも適切な対応です。
D(○)皮膚のかゆみがあり保湿剤を使用していることから、皮膚の観察は必要です、また入浴時は皮膚の観察というのも正しいです。

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03

正しいものは5です。

A~Dについては以下のとおりです。

A→長湯は体力を消耗してしまうため、病気があり、水分もうまくとれないYさんにとってはよくないです。よって、不適切。

B→皮膚にかゆみがある状態なので、できるだけ刺激の少ないものを使います。弱酸性のものが適切です。よって、不適切。

C→できることはできるだけご自身でやっていただくことで機能低下を防げます。よって、適切。

D→皮膚にかゆみがある状態の方なので、観察が必要です。よって適切。

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