介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
形態別介護技術 問113

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 形態別介護技術 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Yさん(68歳、女性、要介護3)は長年関節リウマチを患い、長期間ステロイドを内服しながら単身生活を続けていた。3年前より認知症が出現し、在宅での生活が困難になり、半年前にグループホームに入居した。最近、自室がわからずうろうろしたり、行ったことをすぐ忘れることが多くなった。歩行時は、下肢筋力の低下によるふらつきが目立つようになった。食事は自分でとれるが水分の摂取量が少ないので、頻繁に水分を摂るよう声をかけている。排泄は、昼間はトイレにいくことを誘導しているが、夜間は失禁があるため、パンツ式の紙おむつを使用している。皮膚のかゆみがあるので、入浴時に保湿剤を塗っている。

【問題】
次の記述のうち、Yさんの介護計画として適切でないものを一つ選びなさい。
  • トイレに表示をつける。
  • きちんと水分を摂取する。
  • 手洗いを励行する。
  • 排泄の状況を観察していく。
  • 移動は車いすにする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1◯ 「最近、自室がわからずうろうろしたり」することがありますから、トイレの表示もあると良いでしょう。
2◯ 「水分の摂取量が少ない」からです。
3◯ 「長期間ステロイドを内服」しているので、感染症の危険があります。手洗いを励行しましょう。
4◯ 「夜間は失禁があるため」です。
5☓ 確かに「下肢筋力の低下によるふらつき」がありますが、車いすを乗るほどではありません。下肢筋力の向上を目指せるでしょう。

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02

正解は5です。
現在のYさんの状態から、移動を車椅子にすることは更に下肢の筋力を落としてしまう対応となってしまいます。歩行時にふらつきが目立つようになったことから、見守りの機会を増やし、場合によっては歩行時に一部介助を行うなどの対応をし、普段から下肢筋力の低下防止に努めることが適切と考えられます。

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03

適切でないものは5です。

Yさんは、文中からふらつきや筋力低下があり、見守りや誘導が必要ですが、自分で歩行できる状態です。自分でできることはできるだけご自身にやっていただくことで、機能低下を防ぐことができます。歩けるのに車いすにしてしまうのは残存機能を退化させてしまうことにつながります。

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