介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
形態別介護技術 問112

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 形態別介護技術 問112 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Yさん(68歳、女性、要介護3)は長年関節リウマチを患い、長期間ステロイドを内服しながら単身生活を続けていた。3年前より認知症が出現し、在宅での生活が困難になり、半年前にグループホームに入居した。最近、自室がわからずうろうろしたり、行ったことをすぐ忘れることが多くなった。歩行時は、下肢筋力の低下によるふらつきが目立つようになった。食事は自分でとれるが水分の摂取量が少ないので、頻繁に水分を摂るよう声をかけている。排泄は、昼間はトイレにいくことを誘導しているが、夜間は失禁があるため、パンツ式の紙おむつを使用している。皮膚のかゆみがあるので、入浴時に保湿剤を塗っている。

【問題】
Yさんのアセスメント項目に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
  • 徘徊症状の進行について
  • 感染症のかかりやすさについて
  • 褥瘡の危険性について
  • 転倒の危険性について
  • 脱水症のおそれについて

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この過去問の解説 (3件)

01

1◯ 「最近、自室がわからずうろうろしたり」することが見られているからです。
2◯ ステロイド薬の副作用には感染症、糖尿病、高脂血症、ムーンフェイス、白内障などがあります。覚えておきましょう。
3☓ 寝たきりでもなく、栄養低下もありませんので、その心配はないでしょう。
4◯ 「歩行時は、下肢筋力の低下によるふらつきが目立つようになった。」からです。
5◯ 「水分の摂取量が少ない」からです。

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02

正解は3です。
褥瘡は臥床時間が長かったり、麻痺等により同じ体位で同じ場所に圧がかかったりすると起こりやすくなるものです。Yさんには現在そういった状態になる場面はみられず、アセスメント項目として選ぶことは適切ではありません。Yさんが紙パンツを使用によることで出る皮膚のかゆみや赤みは褥瘡につながるものではありません。

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03

適切でないものは3です。

文中のYさんは寝たきりの状態ではありません。褥瘡は寝たきりだったり、自分で体位交換ができず、体の一定の場所に圧力がかかったりすることで起きます。

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