介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
形態別介護技術 問117

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 形態別介護技術 問117 (訂正依頼・報告はこちら)

脊髄損傷のある人に関する次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Sさん(26歳、男性)は、2歳の時に交通事故で、頸髄損傷(C4損傷)となった。病院でリハビリテーションを受けた後に退院した。自宅では母親の介護によって生活していたが、ほとんど外出する機会がなかった。しかし、母親が病気になったこともあり、3ヶ月前に身体障害者療養施設に入所した。当初は施設の生活に戸惑いをみせていたSさんだが、最近では施設に慣れ、友人もでき、生活に活気が見られるようになった。Sさんの現在の状況は、食事は普通食、排便は浣腸により、排尿は膀胱ろうにより管理をしている。

【問題】
ある日、介護従事者はSさんより「久しぶりに買い物に行ってみたい」と相談を受けた。そのときの対応に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 「外出したいのですね。もう少し詳しくお聞かせください」
B 「人込みの中は疲れて大変ですよ」
C 「私が代わりに行って買ってきましょう」
D 「どんな準備が必要か、職員と一緒に話し合いましょう」
  • A○ B○ C× D○
  • A○ B× C○ D×
  • A○ B× C× D○
  • A× B○ C○ D○
  • A× B× C○ D×

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この過去問の解説 (3件)

01

A◯
B☓ 本人には活気が見られるようになっています。それを削ぐ対応です。
C☓ 介護者は本人の希望をしっかり捉えましょう。Sさんは買ってきてほしい物があるのではなく、「買い物に行ってみたい」のです。
D◯ どんな難しい要望だったとしても、検討する姿勢は大切です。本人を尊重していることになるからです。

参考になった数14

02

正しいものは3です。

利用者を尊重する姿勢が大切です。

A→相手の気持ちを受け止めた発言なので〇
B→「買い物に行きたい」というSさんの気持ちに対し、「行かない方がいい」と否定するかのような発言なので×
C→Sさんが「行きたい」という気持ちに応えていないので×
D→Sさんの気持ちを受け止め、具体的にどうしていけばいいか検討しているので〇

参考になった数3

03

Sさんは買い物を控えなくてはいけないわけではありません。そして「B」・「C」のような答えは、生活に活気が出てきたSさんの意欲を否定してしまうような発言であり適切ではありません。
そのことからも「A」・「D」は適切と考えられます。

参考になった数2