介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
生活支援技術 問43
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問題
介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 生活支援技術 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
経鼻経管栄養の利用者の口腔ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 口腔から食物を摂取していないので、口腔ケアは不要である。
- スポンジブラシは、したたるほど水を含ませて使用する。
- 経管栄養が終わってすぐの口腔ケアは避ける。
- 口腔ケアを始めるときに固定テープがはがれていたら、留め直す。
- 仰臥位で行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
経管栄養直後の口腔ケアは逆流の危険性があるため、注意が必要です。食後30分はギャッジアップをして様子観察を行い、その後から口腔ケアを行う方がよいでしょう。
経管栄養の場合でも口腔内を清潔に保つ必要があります。口腔内には無数の細菌が発生しやすく、その細菌が肺炎などを引き起こす危険性があります。日々の口腔ケアを怠らず、口腔内を清潔に保つ必要がありますから、1は不正解です。
経管栄養の場合、少量の水分で誤嚥を引き起こす可能性があります。口腔ケア時はスポンジが湿る程度に止め、注意しながら行う必要があります。よって、2も不正解です。
経管栄養の固定テープを治す行為は医療行為にあたります。介護職は医療行為を行うことができませんので、固定テープが剥がれている場合は看護職に声をかけてください。よって、4も不正解となります。
誤嚥の危険性があるため、口腔ケアは側臥位またはギャッジアップをして行います。よって、5も不正解です。
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02
経管栄養の摂取直後に口腔ケアをすると、えずいたり実際に嘔吐してしまったりする可能性があるので、30分程度時間をおいてからケアをするようにします。
1:口腔から食物を摂取していないと、唾液の分泌が下がり、口腔内の清潔状態が通常よりも低下します。そのままにしておくと細菌が肺に入り、肺炎を起こす可能性もあるので経管栄養中でも定期的な口腔ケアは必要です。
2:あまり水を含ませすぎると、むせたり誤嚥してしまったりするのでよく絞って使用します。
4:経管栄養の固定テープを留め直す事は医療行為に当たる為、介護士が対応するのではなく、家族や医療従事者に報告をして、対応してもらいます。
5:仰臥位で行うと誤嚥の可能性が高まる為、座位もしくは側臥位で行います。
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03
経鼻経管栄養の利用者でも口腔ケアは大切です。
「口から食物が入らない分、唾液の分泌が低下し、唾液による自浄作用も低下すること」、「口腔内には細菌がいること」、「口腔内での痰の絡み」などがあるからです。
また、経管栄養注入直後は、刺激によって嘔吐を起こしてしまうこともあるため注意が必要です。
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