介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
総合問題 問115

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問題

介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 総合問題 問115 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Lさん(80歳)は、妻(75歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)がくり返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。
Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。
Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。

[問題]
妻は、訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝、夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが、医師から、熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためベッドに寝かせていますが、自分で寝返りはしています」と話した。
臥床を続けた場合に、最初に現れると予測される身体の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 嚥下障害
  • 寝たきり状態
  • 筋力低下
  • 心不全(heart failure)
  • 褥瘡

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

臥床を続けた場合、どの選択肢の内容も起こり得ますが、一番最初に起こるのは筋力低下です。
1日横になっているだけでも数%の筋力低下が起こると言われています。

ずっと横になり続けていると、下肢の筋力低下はもちろんですが、腹筋や背筋、心筋のような内蔵の筋肉も落ちて行くことになります。
その為、特に医師からの指示がない限り、四肢麻痺で寝たきりのような人でも、1日1度はベッドのギャッジアップや車いすへの移乗などで体を起き上がらせるようにする必要があります。

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02

正解は3です。
臥床が続くとまず、筋力低下がみられます。
座っている時、立っている時よりも筋肉を使うことがないので必然的に低下します。
次第に、座位や起き上がりに要する介助が増えていくといった状態になっていきます。

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03

正解は 3 です。

臥床を続けた場合に、最初に起こるのは筋力低下です。1日臥床するだけでも、筋力の1.5%から3%が低下するという報告もあります。

1.2.4.5.いずれも廃用症候群で起こる症状ではありますが、寝返りなどは自分で行なえていることから、これらの症状がすぐに起こることは考えにくいでしょう。

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