介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
介護の基本 問21
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 介護の基本 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
Dさん(42歳、男性)は、営業の仕事をしていた。休日に趣味のサイクリングの最中、交通事故に遭った。脊髄を損傷し、対麻痺の状態になり、車いすで移動する生活になった。
Dさんに関する次の記述のうち、ICF(International Classification of Functioning ,Disability and Health : 国際生活機能分類)における「心身機能・身体構造」と「活動」の関係を示すものとして、適切なものを1つ選びなさい。
Dさんに関する次の記述のうち、ICF(International Classification of Functioning ,Disability and Health : 国際生活機能分類)における「心身機能・身体構造」と「活動」の関係を示すものとして、適切なものを1つ選びなさい。
- 移動に車いすを使う生活になり、退職することになった。
- 上肢は自由に動かせる状態であり、車いすで移動できるようになった。
- 玄関の周りをバリアフリーにすることで、一人で外出できるようになった。
- サイクリングの楽しさを忘れられず、車いすマラソンに取り組む準備を始めた。
- 脊髄損傷のために、排尿コントロールが困難になった。
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この過去問の解説 (3件)
01
ICFやICIDHは毎年何らかの形で必ず出題される頻出問題です。介護に携わっていく上でも重要な考え方ですので、ただ覚えるのではなくしっかりと理解しておきましょう。
以下に各選択肢の内容が何に当たるのかを記しておきますので、参考にしてください。
1:移動に車いすを使う生活…『環境因子』、退職…『参加制約』
2:上肢は自由に動かせる…『心身機能・身体構造』、車いすで移動できる…『活動』
3:玄関の周りをバリアフリー…『環境因子』、一人で外出できる…『活動』
4:サイクリングの楽しさを忘れられない…『個人因子』、車いすマラソンに取り組む準備を始めた…『参加』
5:脊髄損傷…『健康状態』、排尿コントロールが困難…『心身機能・身体構造』
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02
ICFの特長は
①障害を個人と環境の相互の関係としてみること
②できないというマイナスの面だけでなくプラス面も重視
③心身機能回復、活動や参加機能の向上、環境調整のバランスによる包括的対処
です。
選択肢のうち、プラスで捉えられているものは2.3.4ですが、3はバリアフリーという環境、4は車いすマラソンに対する意欲という参加機能に分類されます。設問にある「心身機能・身体構造」と「活動」を表しているのは2だけです。
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03
上肢が自由に動かせるという点が「心身機能・身体構造」の評価にあたり、車椅子で移動できるようになったという点が「活動」の評価にあたります。
1.移動が車椅子は「活動」、退職は「参加」に関する評価になります。
3.バリアフリーは「環境因子」、1人で外出できるようになったことは「活動」の評価になります。
4.サイクリングの楽しさを忘れられないことは「個人因子」、車椅子マラソンは「参加」の評価になります。
5.脊髄損傷によって排尿コントロールが困難になったことは「心身機能・身体構造」の評価になります。
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