介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
生活支援技術 問50
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 生活支援技術 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
介護が必要な利用者の状況に応じた食事の提供に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 片麻痺の人には、頭部を後屈させて介護する。
- 視覚障害の人には、クロックポジションで説明する。
- 嚥下障害の人には、食事の温度は体温と同程度にする。
- 構音障害の人には、会話をしながら食事することを勧める。
- 認知症(dementia)の人には、その人が好む献立を繰り返し提供する。
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この過去問の解説 (3件)
01
クロックポジションとは、料理を時計の文字盤の位置に見立てて説明する援助方法です。
例えば「10時の方向にお茶があります」「7時の方向にご飯があります」などという説明の仕方をします。
1:片麻痺の有無に関わらず、食事は基本的にやや前傾姿勢で摂るように介護します。
頭部を後屈させて食事を摂ると、誤嚥の原因となります。
3:基本的にその料理の味を生かせる温度で提供します。
例えば、お浸しは冷やして、ハンバーグは温かい状態で食べてもらうようにします。
4:構音障害の人にとって、会話はかなりの集中力を要します。
食事は食事に集中して食べてもらう方が良いため、簡単な料理の説明程度に留めるべきです。
5:認知症の人は偏食が強まる傾向がありますが、だからといって好きな食べ物ばかりを出す必要はありません。
栄養のバランスも悪くなりますし、本人への刺激も少なくなってしまうため、好きなものとそうでないものをうまく織り交ぜながら提供することが望ましいです。
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02
各選択肢については、以下のとおりです。
1→前傾姿勢をとります。
3→嚥下障害の場合、とろみ食が適切です。食事の温度ですが、食は楽しみの一つでもあるので温かいものは温かいままで、冷たいものは冷たいままで提供するのがいいです。
4→構音障害の方は噛む力や飲み込む力が弱く、口から食べ物をこぼしてしまう可能性や、うまく飲み込めずむせてしまう可能性があります。過度の会話は集中力を欠き、むせる原因になります。よって不適切です。
5→栄養のバランスが大切です。また、他の疾患との関係もあります。同じものを与えるのは不適切です。
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03
クロックポジションというのはアナログ時計の文字盤にたとえて、方向を指示する方法です。
視覚障害者の人が理解しやすい方法であり、適切です。
1.飲み込む際に頭部を前屈させるように指導します。食事が飲み込みやすく、誤嚥を防ぐことができます。
3.食事は大きな楽しみです。美味しく食べられる温度で提供します。
4.構音障害があることから、会話しながらの食事は誤嚥する恐れがあります。
5.栄養バランスを考えた食事を提供しなければなりません。
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