介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
認知症の理解 問77
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問題
介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 認知症の理解 問77 (訂正依頼・報告はこちら)
回想法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 記憶力の改善が最も期待できるのは、中等度の認知症(dementia)の人である。
- 認知症(dementia)の人に豊かな情動をもたらすことが期待できる。
- 過去の苦痛や困難な体験を思い出す手がかりを準備すると効果的である。
- 毎回異なる場所で行うと効果的である。
- 回想法に参加した家族介護者は、発症前を思い出してつらくなることが多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
回想法は、昔の写真などをヒントに楽しかった過去の記憶に働きかけ、脳の活性化を図る治療法です。
認知症になっても過去の記憶は保たれていることが多く、楽しかった頃のことを思い出すことで精神を安定させる効果が期待できます。
1.症状が軽度な方が効果は期待できます。
3.苦痛や困難を思い出す必要はありません。楽しかった記憶に働きかけます。
4.認知症の人は環境が変わると混乱します。出来るだけ同じ環境で行なうほうが効果的です。
5.過度な心配です。
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02
施設でも取り入れられています。認知症の症状はさまざまですが、昔の記憶は割と保たれている事が多いため、回想法を取り入れると高齢者だけでなく家族や職員に対しても有効であると言われています。
なるべく同じ日(曜日)、同じ時間、同じ場所で行う事が求められます。
以上により、選択肢2が正解となります。
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03
回想法とは、認知機能の改善がみられる心理療法のひとつです。「過去の思いでを話し合ったり、誰かに聞かせる」といったことが脳の刺激、精神状態の安定や"豊かな情動をもたらす"といった効果が期待されています。
また、回想する上で、コミュニケーションをとるという行為も、記憶の維持や認知症の進行を遅らせるといった面で有効といわれています。
認知症の記憶の特性を生かしたもので、認知症を治すという目的とは違うため、進行の度合いは関係なく回想法を行えます。また、情動とは感情を表すことで、認知機能低下にも深い繋がりがあります。
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