介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
生活支援技術 問52
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問題
介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 生活支援技術 問52 (訂正依頼・報告はこちら)
解熱を目的にした坐薬(座薬)の挿入に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 挿入時は仰臥位(背臥位)で膝を伸ばす。
- 挿入時は腹式呼吸を促す。
- 坐薬(座薬)はとがっていない方から挿入する。
- 挿入後は坐薬(座薬)が排出されないことを確認する。
- 衣服を整えてから手袋を外す。
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この過去問の解説 (3件)
01
坐薬は肛門で溶け、直腸に吸収され作用するため、肛門付近で薬がとどまっていないことには直腸に吸収されません。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
普通の人であれば中腰で、起き上がれない人の場合は横向きで膝を曲げた状態で坐薬をいれます。中腰姿勢で挿入した人はその後、腰をのばすことで、寝た状態で入れた方は膝を伸ばすことできちんと挿入されやすくなります。
2.誤りです。
腹式呼吸をすることで力が入り、入れにくくなります。
3.誤りです。
とがっている方から挿入します。
5.誤りです。
手袋を外してから衣服を整えます。
手袋に便などが付着することがあります。そのため手袋をしたままだと衣服にまで汚染を広げてしまいます。
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02
2.腹式呼吸は腹圧がかかりやすくなるので、外肛門括約筋に力が入ってしまいます。外肛門括約筋を弛緩させるためには口呼吸を促しましょう。
3.坐薬(座薬)はとがっている方から挿入すると、肛門内部に入りやすいです。この設問は間違いです。
4.設問の通り、挿入後は坐薬(座薬)が排出されないことを確認しましょう。よって4が正解です。
5.設問の通りすると不潔な状態の手袋で衣服を整えることになるので不適切です。衣類を整える前には手袋を外して、清潔な状態で行いましょう。
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03
膝を伸ばした姿勢では、肛門が見えにくく坐薬の挿入ができません。
側臥位など本人が楽な姿勢で膝を曲げてもらうと肛門が見えるようになり挿入しやすくなります。
2.×
腹式呼吸は筋肉に力が入ってしまい挿入が難しくなります。
また挿入できてもすぐに排出されてしまう恐れもあります。
3.×
坐薬はとがっている方から挿入するとスムーズに挿入でき苦痛も少なくなります。
4.○
坐薬を挿入しても、すぐに排出されてしまっては意味がありません。
排出されていないことを確認しましょう。
5.×
坐薬を挿入した後の手袋は便などが付着している可能性があり非常に不衛生です。
坐薬の挿入が終わったらすぐに手袋を外し、その後で衣服を整えます。
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