介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
こころとからだのしくみ 問101
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問題
介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) こころとからだのしくみ 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者の大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)骨折( femoral neck fracture )に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 転落によって生じることが最も多い。
- 骨折( fracture )の直後は無症状である。
- リハビリテーションを早期に開始する。
- 保存的治療を行う。
- 予後は良好である。
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この過去問の解説 (3件)
01
大腿骨頸部骨折の原因として最も多いのは転倒です。
2.×
大腿骨頸部骨折が生じると、脚の付け根に強い痛みを感じ、立位や歩行が困難になります。
3.○
高齢者は筋力が落ちやすく、一日寝ているだけでも3%筋力が低下すると言われています。
ADL維持のため、また合併症予防のためにも早期のリハビリが重要です。
4.×
大腿骨頸部骨折治療のガイドラインでは、観血的治療(手術)が推奨されています。
5.×
大腿骨頸部骨折には、骨が癒合しにくいという特徴があります。
そのため偽関節(骨が癒合しない)や骨頭壊死が起きやすく、予後不良であることが多くあります。
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02
手術後、早期にリハビリテーションを開始します。
寝たきりを防ぐことは認知症の進行予防や床ずれなどの予防にもなります。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
転落ではなく、転倒です。
2.誤りです。
直後に激しい痛みを伴います。
4.誤りです。
外科的治療、つまり手術を行います。
5.誤りです。
高齢者の多くの人が、骨がもろくなっており、予後は不良です。
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03
2. 大腿骨頸部骨折の直後は痛みを訴える、腫れる、足が動かせない等の症状があります。痛みを訴えていなくても、身体症状は出現します。よって、2は間違いです。
3.リハビリテーションを早期に開始することは身体機能の低下を防ぐだけでなく、身体機能の低下によるQOLや活動力の低下が影響することで起こり得る認知機能の低下を防ぐことに繋がります。よって、3が正解です。
4.保存的治療はケースによれば行われることはありますが、最も適切な選択かどうかはケース次第になります。よって、4は間違いです。
5. 大腿骨頸部骨折の予後は良くありません。ADLの低下によるQOLの低下になること、寝たきりになって活動量が低下することで認知機能にも影響が出てきます。よって、5は間違いです。
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