運行管理者(貨物)の過去問
平成28年度 第2回
実務上の知識及び能力 問52

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問題

平成28年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問52 (訂正依頼・報告はこちら)

自動車の走行時に生じる諸現象とその主な対策に関する次の文中、Dに入るべき字句を下の枠内の選択肢(1〜6)から選びなさい。

[ D ]とは、路面が水でおおわれているときに高速で走行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能になることをいう。これを防ぐため、日頃よりスピードを抑えた走行に努めるべきことや、タイヤの空気圧及び溝の深さが適当であることを日常点検で確認することの重要性を、運転者に対し指導する必要がある。
  • スタンディング・ウェーブ現象
  • ベーパー・ロック現象
  • ハイドロプレーニング現象
  • ウェット・スキッド現象
  • クリープ現象
  • フェード現象

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、3. ハイドロプレーニング現象です。

問題文より
ハイドロプレーニング現象とは、路面が水でおおわれているときに
高速で走行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する
状態になって操縦不能になることをいいます。

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02

自動車の走行時に生じる現象について、問題を見ながら解説します。

選択肢1. スタンディング・ウェーブ現象

誤りです。

スタンディング・ウェーブ現象とは、タイヤの空気圧不足で高速走行した時に、タイヤに波打ち現象が生じ、セパレーション(剥離)やコード切れが発生する事を言います。

選択肢2. ベーパー・ロック現象

誤りです。

ベーパー・ロック現象とは、フット・ブレーキを使いすぎるとブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングなどが摩擦のため加熱してその熱がブレーキ液に伝わり、液内に気泡が発生することによってブレーキが正常に作用しなくなり効きが低下する事を言います。

選択肢3. ハイドロプレーニング現象

正しいです。

路面がみずで覆われている時に高速で走行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能になる事を言います。

選択肢4. ウェット・スキッド現象

誤りです。

ウェット・スキッド現象とは、雨の降り始めに、路面の油や土砂などの微粒子が混じって滑りやすい幕を形成するため、タイヤと路面との摩擦係数が低下し急ブレーキをかけた時などにスリップする事を言います。

選択肢5. クリープ現象

誤りです。

クリープ現象とは、オートマ車が自動車の停止中にブレーキから足を離した時に、自動車がゆっくりと動き出す現象のことを言います。

選択肢6. フェード現象

誤りです。

フェード現象とは、フット・ブレーキを使いすぎるとドラムやライニングが摩擦のため加熱することにより、ドラムとライニングの間の摩擦力が低下し、ブレーキの効きが悪くなることを言います。

まとめ

フェード現象とベーパー・ロック現象は似ていますが、雨の降り始めと出ればベーパー・ロック現象と覚えておきましょう。

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03

③ハイドロプレーニング現象 が解答となります。

[ ハイドロプレーニング現象 ]とは、路面が水でおおわれているときに高速で走行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能になることをいう。これを防ぐため、日頃よりスピードを抑えた走行に努めるべきことや、タイヤの空気圧及び溝の深さが適当であることを日常点検で確認することの重要性を、運転者に対し指導する必要がある

プレーニングには「滑走・滑る」などの意味があります。

水上を滑走する状態という言葉と結びつけて覚えると分かりやすいと思います。

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