運行管理者(貨物)の過去問
平成29年度 第2回
労働基準法関係 問31
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問題
平成29年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に定める貨物自動車運転事業に従事する自動車運転者( 以下「トラック運転者」という。 )の拘束時間等に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考しないものとする。
- 拘束時間とは、労働時間、休憩時間その他の使用者に拘束されている時間をいい、休息期間とは、使用者の拘束を受けない期間をいう。
- 連続運転時間( 1回が連続5分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。 )は、4時間を超えないものとする。
- 使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。
- 使用者は、トラック運転者( 隔日勤務に就く運転者以外のもの。 )が同時に1台の事業用自動車に2人以上乗務する場合( 車両内に身体を伸ばして休息することができる設備がある場合に限る。 )においては、1日についての最大拘束時間を21時間まで延長することができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1(正解)労働時間とは労働基準法において、労働者が使用者の監督のもとにある時間とされます。指揮命令に従って労働を提供すれば、実際に作業していない時間も労働時間とみなされます(待機時間など)。反対に使用者の支配拘束下でも労務提供でなく自由な休憩時間等は労働時間ではありません。
2(誤り)
×1回が連続5分以上
〇1回が連続10分以上
連続運転時間( 1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。 )は、4時間を超えないものとする。
3(正解)休息期間については、運転者の住所地での休息期間が、それ以外の場所での休息 期間より長くなるように努めなければなりません。
4(誤り)
×1日の最大拘束時間を21時間まで
〇1日の最大拘束時間を20時間まで
運転者が同時に1台の自動車に2人以上乗務する場合(ただし、車内に身体を伸ばして休息することができる設備がある場合に限る)においては、1日の最大拘束時間を20時間まで延長でき、また、休息期間を4時間まで短縮できます。
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02
①・③が解答となります。
1 .拘束時間とは、労働時間、休憩時間その他の使用者に拘束されている時間をいい、休息期間とは、使用者の拘束を受けない期間をいう。
→正しいです。
【拘束時間】とは
・始業 ~ 終業までのすべてを指します。
(休憩時間も含みます)
【休息時間】とは
・業務から離れ、心身の休息に充てたり、プライベートの時間とされます。
もちろん、業務につくことはありません。
2 .連続運転時間( 1回が連続5分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。 )は、4時間を超えないものとする。
→青字部分に誤りがあります。
【連続運転時間】
・1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく
連続して運転する時間をいいます。
→これが4時間を超えないものとします。
3 .使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。
→正しいです。
【休息期間】についてより、簡単にすると
運転者の住所地(自宅) > それ以外の場所(事業所や途中の休息地など)
となります。
4 .使用者は、トラック運転者( 隔日勤務に就く運転者以外のもの。 )が同時に1台の事業用自動車に2人以上乗務する場合( 車両内に身体を伸ばして休息することができる設備がある場合に限る。 )においては、1日についての最大拘束時間を21時間まで延長することができる。
→青字部分に誤りがあります。
1台に2人以上が乗務する場合は
「1日についての最大拘束時間が20時間まで」延長できます。
また「車両内に身体を伸ばして休息することができる設備」とは
”寝台”が備えられていることとなります。
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03
自動車運転者の労働時間の改善等の問題について解説していきます。
正しいです。
拘束時間とは労働時間と休憩時間その他の拘束されている時間全てを言います。
休息期間とは、使用者の拘束を受けていない期間のことを言います。
誤りです。
1回が連続で5分ではなく10分以上です。10分未満の中断は中断とみなされません。
正しいです。
トラック運転者の休息期間について、自宅等で休息する時間よりも、それ以外の場所で休息する時間の方が長くならないように努めなければなりません。
誤りです。
1台の事業用自動車に2人以上乗務する場合においては、1日についての最大拘束時間を20時間まで延長することができます。
また、休息期間は4時間まで短縮することができます。
自動車運転者の労働時間について、しっかりと知識を身につけましょう。
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