運行管理者(貨物)の過去問
平成30年度 第1回
貨物自動車運送事業法関係 問6
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問題
平成30年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 貨物自動車運送事業法関係 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、貨物自動車運送事業の運行管理者の行わなければならない業務として、正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
- 事業計画に従い業務を行うに必要な員数の事業用自動車の運転者を常時選任しておくこと。
- 異常気象その他の理由により輸送の安全の確保に支障を生ずるおそれがあるときは、乗務員に対する適切な指示その他輸送の安全を確保するために必要な措置を講ずること。
- 法令の規定により、死者又は負傷者(法令に掲げる傷害を受けた者)が生じた事故を引き起こした者等特定の運転者に対し、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって国土交通大臣の認定を受けたものを受けさせること。
- 乗務員が有効に利用することができるように、休憩に必要な施設を整備し、及び乗務員に睡眠を与える必要がある場合にあっては睡眠に必要な施設を整備し、並びにこれらの施設を適切に管理し、及び保守すること。
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この過去問の解説 (3件)
01
答えは2と3
1(誤り)
事業計画に従い業務を行うのに必要な員数の事業用自動車の運転者を常時選任しておくことは事業者の義務となっています。
2(正解)
異常気象やその他理由によって輸送の安全保障に支障を生ずる恐れがある時には、乗務員に対する適切な指示その他輸送の安全の確保に必要な処置を講ずる事は運行管理者の業務となります。
3(正解)
法令規定により、死者や負傷者(法令に挙げる障害を受けた者)又は生じた事故を引き起こした者など特定の運転者に対し、国土交通大臣が告示で定める適性診断で定める適性診断であって国土交通大臣の認定を受けたものを受けさせる事は運行管理者の義務です。
4(誤り)
乗務員が有効に利用する事が出来る様に休憩に必要な施設を整備し、および乗務員に睡眠を与える必要がある場合にあっては睡眠に必要な施設を整備し、および保守する事が事業者の業務となります。運行管理者の業務としては乗務員が休憩や睡眠の為に利用する事が出来る施設を適切に管理することが定められています。
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02
②・③が解答となります。
【解答のポイント】
今回は運行管理者の業務について正しいものを選ぶ形ですが、
「事業者の行う事」について問われることもあります。
立場により、やるべき業務が異なりますので問題文をよく読むことも大切になります。
1 .事業計画に従い業務を行うに必要な員数の事業用自動車の運転者を常時選任しておくこと。
→青字部分に誤りがあります。
事業用自動車の運転者を常時選任する = 事業者(会社)の義務
となります。
2 .異常気象その他の理由により輸送の安全の確保に支障を生ずるおそれがあるときは、乗務員に対する適切な指示その他輸送の安全を確保するために必要な措置を講ずること。
→正しいです。
運行に支障が出る場合は、必要に応じて運行の中断であったり
安全な場所への退避などが措置として挙げられます。
これらはインターネットやテレビの報道などで情報収集が可能ですので、
正しい情報を精査することが大切になります。
3 .法令の規定により、死者又は負傷者(法令に掲げる傷害を受けた者)が生じた事故を引き起こした者等特定の運転者に対し、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって国土交通大臣の認定を受けたものを受けさせること。
→正しいです。
運転者に適性診断の受診をさせることは運行管理者の業務となります。
受診後の結果についても、内容を把握し
運転者へのフィードバックも行います。
4 .乗務員が有効に利用することができるように、休憩に必要な施設を整備し、及び乗務員に睡眠を与える必要がある場合にあっては睡眠に必要な施設を整備し、並びにこれらの施設を適切に管理し、及び保守すること。
→青字部分に誤りがあります。
休憩や睡眠に必要な施設を整備 = 事業者(会社)の義務となります。
施設の保守管理については運行管理者の業務となります。
※休憩に必要な施設や睡眠に必要な施設とは
食事や休憩をとることができる「休憩室」
仮眠が取れ、寝具などの睡眠に必要な備品がそろう「仮眠室」
などがあげられます。
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03
運行管理者が行わなければならない業務として問題を見ながら解説します。
誤りです。
業務を行う必要な員数の事業用自動車の運転者を選任するのは、
運行管理者ではなく事業者の義務です。
正しいです。
異常気象やその他の理由により輸送の安全に支障を生ずる恐れがある場合は、乗務員に適切な指示をするのは運行管理者の勤めです。
正しいです。
死傷者が出た場合の事故を引き起こした運転者に対して、国土交通大臣の認定を受けた適正診断を受けさせなければいけません。
誤りです。
休憩や睡眠に必要な設備を整備するのは、運行管理者ではなく事業者の義務です。
運行管理者や事業者が行う義務について、しっかり把握しておきましょう。
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