運行管理者(貨物)の過去問
平成30年度 第1回
実務上の知識及び能力 問53
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問題
平成30年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問53 (訂正依頼・報告はこちら)
荷主から貨物自動車運送事業者に対し、往路と復路において、それぞれ荷積みと荷下ろしを行うよう運送の依頼があった。これを受けて、運行管理者として運転者に対し当該運送の指示をするため、次に示す「当日の運行計画」を立てた。
この運行に関して解答しなさい。なお、解答にあたっては、「当日の運行計画」及び各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
「当日の運行計画」
往路
○ A営業所を7時30分に出庫し、20キロメートル離れたB地点まで平均時速30キロメートルで走行する。
○ B地点において30分間の荷積みを行う。
○ B地点から150キロメートル離れたC地点までの間、一部高速自動車国道を利用し、平均時速45キロメートルで走行して、C地点に12時00分に到着する。
○ C地点において20分間の荷下ろし後、1時間の休憩をとる。
復路
○ 休憩後、C地点を13時20分に出発し、荷積みのため30キロメートル離れたD地点まで平均時速30キロメートルで走行する。
○ D地点において30分間の荷積みを行う。
○ 荷下ろしのため90キロメートル離れたE地点まで平均時速30キロメートルで走行し、E地点にて20分間の荷下ろしを行う。
○ 荷下ろし後、帰庫のためE地点から40キロメートル離れたA営業所まで平均時速30キロメートルで走行し、A営業所には19時30分に帰庫する。
当日の全運行において、連続運転時間は「改善基準」に照らし、違反しているか否かについて、次の1〜2の中から正しいものを1つ選び、解答用紙にマークしなさい。
この運行に関して解答しなさい。なお、解答にあたっては、「当日の運行計画」及び各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
「当日の運行計画」
往路
○ A営業所を7時30分に出庫し、20キロメートル離れたB地点まで平均時速30キロメートルで走行する。
○ B地点において30分間の荷積みを行う。
○ B地点から150キロメートル離れたC地点までの間、一部高速自動車国道を利用し、平均時速45キロメートルで走行して、C地点に12時00分に到着する。
○ C地点において20分間の荷下ろし後、1時間の休憩をとる。
復路
○ 休憩後、C地点を13時20分に出発し、荷積みのため30キロメートル離れたD地点まで平均時速30キロメートルで走行する。
○ D地点において30分間の荷積みを行う。
○ 荷下ろしのため90キロメートル離れたE地点まで平均時速30キロメートルで走行し、E地点にて20分間の荷下ろしを行う。
○ 荷下ろし後、帰庫のためE地点から40キロメートル離れたA営業所まで平均時速30キロメートルで走行し、A営業所には19時30分に帰庫する。
当日の全運行において、連続運転時間は「改善基準」に照らし、違反しているか否かについて、次の1〜2の中から正しいものを1つ選び、解答用紙にマークしなさい。
- 違反している
- 違反していない
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この過去問の解説 (3件)
01
①違反している が解答となります。
連続運転時間についての問題となります。
【連続運転時間】
連続運転時間は運転開始から4時間以内に30分(10分ごとの分割可能)または4時間を経過した直後に30分以上の休憩のどちらかにより「※運転以外の時間」を取得しなければいけません。
※運転以外の時間には休憩だけでなく、積卸・点検なども含まれます。
往路・復路それぞれの運行について連続運転時間に違反があるかを見ていきます。
☆往路
A営業所ーB地点=0:36
B地点で0:30の休憩
B地点ーC地点=3:20
C地点で荷下ろし及び休憩1:20
→ここまででは連続運転時間の改善基準違反は見られません。
☆復路(休憩1時間取得後から見ていきます)
休憩地点 ー D地点 = 1:00
D地点 ー E地点 = 3:00
E地点で荷下ろし = 0:20
E地点 ー A営業所 = 1:18
この3区間について D-E地点・E-A営業所までの連続運転時間は4:18となりますが、
その間に運転以外の時間はE地点での荷下ろし(0:20)しかありません。
すると、連続運転時間4時間以上となってしまうため、改善基準違反に該当します。
運転時間については距離 ÷ 時間で計算ができます。
各区間にどれだけ時間がかかっているか、を計算することで比較することができます。
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02
正解は1 .違反しているです。
<解説>
自動車運転者の労働時間等の改善のための基準 第四条 (以下抜粋)
「五 連続運転時間(一回が連続十分以上で、かつ、合計が三十分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。次条において同じ。)は、四時間を超えないものとすること。」
上記の通り定められております。
A営業所からB地点の運転時間:20km÷30km/h=0.6時間(36分)
B地点荷積み30分
B地点からC地点:150km÷45km/h=3.333...時間(約3時間20分)
C地点にて荷下ろし20分と休憩1時間
ここまでは違反していません。
C地点からD地点:30km÷30km/h=1時間
D地点荷積み30分
D地点からE地点:90km÷30km/h=3時間
E地点荷下し20分
E地点からA営業所の運転時間:40km÷30km/h=1.3333..時間(約1時間18分)
D地点からE地点(3時間)+E地点からA営業所(約1時間18分)=連続運転時間(4時間18分)
4時間を超えてしまっているので、違反しています。
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03
運行管理者が立てた運行計画について、問題を見ながら解説します。
正しいです。
帰路のD地点からA地点までの間に連続運転の違反があります。
D〜E3時間(20分の荷下ろし)
E〜A1時間18分
20分の休憩しか取れてなく、合計4時間18分運転してますので、連続運転の違反になります。
誤りです。
帰路のD地点からA地点までの間に連続運転の違反があります。
D〜E3時間(20分の荷下ろし)
E〜A1時間18分
20分の荷下ろし(運転停止時間)しか取れてなく、合計4時間18分運転してますので、連続運転の違反になります。
連続運転について、10分未満の停止はカウントされないという事も覚えておきましょう。
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