運行管理者(貨物)の過去問
令和2年度 第1回
実務上の知識及び能力 問43

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

令和2年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

高速自動車国道において、A自動車(車両総重量 8 トンの事業用トラック)が前方のB自動車とともにほぼ同じ速度で 50 メートルの車間距離を保ちながらB自動車に追従して走行していたところ、突然、前方のB自動車が急ブレーキをかけたのを認め、A自動車も直ちに急ブレーキをかけ、A自動車、B自動車とも停止した。A自動車、B自動車とも安全を確認した後、走行を開始した。この運行に関する以下の設問に答えなさい。なお、下図は、A自動車に備えられたデジタル式運行記録計で上記運行に関して記録された 6 分間記録図表の一部を示す。

A自動車の急ブレーキを操作する直前の速度における制動距離(ブレーキが実際に効き始めてから止まるまでに走行した距離)を 40 メートルとした場合、A自動車が危険を認知してから停止するまでに走行した距離は、およそ何メートルか。次の選択肢の中から正しいものを 1 つ選びなさい。なお、この場合の空走時間は 1 秒間とする。
問題文の画像
  • 55 メートル
  • 60 メートル

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

②の60メートルが解答となります。

車が停止するために必要な距離は

停止距離 = 空走距離 + 制動距離で求められます。

空走距離 : 危険を察知してからブレーキが効き始めるために進む距離

       「アッ!」と思ってブレーキを踏むまでの時間です。

       ※問題文では空走時間は1秒と定義されています。

制動距離 : ブレーキが実際に効くまでに進む距離 

       ブレーキを踏んでいる間も車は進むことを実感すると

       思いますが、この部分です。 

       ※問題文では制動距離は40mとなります。

制動距離はわかっているので、空走距離を考えていきます。

〈空走距離〉

上のグラフにより速度は約時速70kmで走っております。

これを秒速〇mへ変換します。

70km ÷ 3600(秒単位)×1000(mへ変換) = およそ19.4mとなります。

空走距離=約20m

制動距離= 40mとなり、合計して60m進むということになります。

参考になった数48

02

2.が解答となります。

《詳細解説》

 停止距離に関する計算問題です。

 【公式1】

    き(距離)  

 は(速さ) じ(時間)

 ⇒はじきの公式

 距離=速さ×時間

 速度(速さ)=距離÷時間

 時間=距離÷速度(速さ) 

【公式2】

 停止距離=空走距離+制動距離

 停止距離とは、車が停止するまでの距離を言います。

 空走距離とは、人が危険を感じてからブレーキを踏みこみ、車に力がかかるまでの距離です。

 制動距離とは、ブレーキが実際に効き始め、車に力がかかり、停止するまでの距離です。

 制動距離は問題文より40メートルとなっているので、空走距離を求めます。

 問題文の表より、時速が約70キロメートル(=70,000メートル)ですので、秒速約19.4メートル(=時速70,000メートル÷3,600秒)となります。

 以上より、公式にあてはめると以下の解答になります。 

 【公式1】から、空走距離は、秒速約19.4メートル×1秒=約19.4メートル

 【公式2】から、停止距離は、約19.4メートル+40メートル=約60メートル

参考になった数14

03

グラフからA自動車は時速およそ72キロメートルで走っています。

選択肢1. 55 メートル

誤りです。

時速72キロメートルで走っているので空走時間1秒だと20メートル進みます。

よって55メートルでは止まることが出来ません。

選択肢2. 60 メートル

正しい。

時速72キロメートルは毎秒20メートルとなります。

停止距離は空走距離+制動距離です。

この場合空走時間は1秒間、制動距離が40メートルと記述があります。

よって20メートル+40メートルで停止距離60メートルが正解となります。

まとめ

停止距離の問題は時速36キロメートルあるいは72キロメートルで出題されることがほとんどです。

参考になった数3