運行管理者(貨物)の過去問
令和2年度 第1回
実務上の知識及び能力 問44

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問題

令和2年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

高速自動車国道において、A自動車(車両総重量 8 トンの事業用トラック)が前方のB自動車とともにほぼ同じ速度で 50 メートルの車間距離を保ちながらB自動車に追従して走行していたところ、突然、前方のB自動車が急ブレーキをかけたのを認め、A自動車も直ちに急ブレーキをかけ、A自動車、B自動車とも停止した。A自動車、B自動車とも安全を確認した後、走行を開始した。この運行に関する以下の設問に答えなさい。なお、下図は、A自動車に備えられたデジタル式運行記録計で上記運行に関して記録された 6 分間記録図表の一部を示す。

B自動車が急ブレーキをかけA自動車、B自動車とも停止した際の、A自動車とB自動車の車間距離は、およそ何メートルか。次の選択肢の中から正しいものを 1 つ選びなさい。なお、この場合において、A自動車の制動距離を 40 メートル、空走時間は 1 秒間とする。また、B自動車の制動距離は 35 メートルとする。
問題文の画像
  • 25 メートル
  • 30 メートル

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この過去問の解説 (3件)

01

①25メートルが解答となります。

AとBの車は同じ速度で走っていると定義されているので、車間距離も一定を保っております。

・A自動車がブレーキを踏んだ際の停止距離はおよそ60mとなります。

・B自動車はブレーキを踏んだ際の制動距離は35mとなりますので、

 A自動車の停止距離 - B自動車の制動距離 = 25m

こちらによって、求めることができます。 

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02

1.が解答になります。

《詳細解説》

 停止距離に関する計算問題です。

【公式1】

    き(距離)  

 は(速さ) じ(時間)

 ⇒はじきの公式

 距離=速さ×時間

 速度(速さ)=距離÷時間

 時間=距離÷速度(速さ) 

【公式2】

 停止距離=空走距離+制動距離

 停止距離とは、車が停止するまでの距離を言います。

 空走距離とは、人が危険を感じてからブレーキを踏みこみ、車に力がかかるまでの距離です。

 制動距離とは、ブレーキが実際に効き始め、車に力がかかり、停止するまでの距離です。

 以上から、A自動車の停止距離は、制動距離は問題文より40メートルとなっているので、空走距離を求めます。

 問題文の表より、時速が約70キロメートル(=70,000メートル)ですので、秒速約19.4メートル(=時速70,000メートル÷3,600秒)となります。

 以上より、公式にあてはめるとAの停止距離は以下になります。 

 【公式1】から、空走距離は、秒速約19.4メートル×空走時間1秒=約19.4メートル

 【公式2】から、停止距離は、約19.4メートル+40メートル=約60メートル

 前方のB自動車については、問題文より、A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくまでの車間距離50メートルにB自動車の制動距離35メートルの合計85メートルがA自動車がB自動車の急ブレーキに気づいた時点でのA自動車からの距離になります。

 よって、A自動車がB自動車の急ブレーキに気づいた時点でのA自動車からの距離の差である85メートル-約60メートル=約25メートルがA自動車とB自動車の停止した際の車間距離となります。

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03

これまでの計算ができていれば引き算で算出できます。

選択肢1. 25 メートル

正しい。

当初の車間距離が50メートル

A自動車の制動距離40メートル

B自動車の制動距離35メートルとあることから

当初の車間距離50メートルから5メートル縮まったことになり45メートルになりました。

B自動車のブレーキから空走時間1秒とあることから

時速72キロメートルで走っているB自動車は20メートル走行します。

45メートルから20メートル縮まって25メートルが正解となります。

選択肢2. 30 メートル

誤りです。

50-5-20=25

25メートルが正確な回答となります。

まとめ

走行しているのが2台になると一気に難しく感じてしまいます。

ただ、基本的にキリの良い数字が使われているのでそう難しくありません。

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