運行管理者(貨物)の過去問
令和2年度 CBT
労働基準法関係 問21

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問題

令和2年度 CBT 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準告示」という。)において定める貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者(以下「トラック運転者」という。)の拘束時間等に関する次の記述のうち、【正しいものを2つ】選びなさい。ただし、1人乗務で、隔日勤務には就いていない場合とする。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 使用者は、業務の必要上、トラック運転者に勤務の終了後継続8時間以上の休息期間を与えることが困難な場合には、当分の間、一定期間における全勤務回数の3分の2を限度に、休息期間を拘束時間の途中及び拘束時間の経過直後に分割して与えることができるものとする。この場合において、分割された休息期間は、1日(始業時刻から起算して24時間をいう。)において1回当たり継続4時間以上、合計10時間以上でなければならないものとする。
  • 使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。
  • 使用者は、トラック運転者に労働基準法第35条の休日に労働させる場合は、当該労働させる休日は2週間について1回を超えないものとし、当該休日の労働によって改善基準告示第4条第1項に定める拘束時間及び最大拘束時間の限度を超えないものとする。
  • 使用者は、トラック運転者の連続運転時間(1回が連続5分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)は、4時間を超えないものとすること。

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この過去問の解説 (3件)

01

②・③が解答となります。

1 .使用者は、業務の必要上、トラック運転者に勤務の終了後継続8時間以上の休息期間を与えることが困難な場合には、当分の間、一定期間における全勤務回数の3分の2を限度に、休息期間を拘束時間の途中及び拘束時間の経過直後に分割して与えることができるものとする。この場合において、分割された休息期間は、1日(始業時刻から起算して24時間をいう。)において1回当たり継続4時間以上、合計10時間以上でなければならないものとする。

→青字部分に誤りがあります。

 ・本来は業務終了後に継続して8時間以上の休息期間を与えることが

  望ましいですが、

  業務の特性上困難な場合は分割して与えることができます。

 

 ・一定期間における全勤務回数の2分の1を限度

 ・1回あたり4時間以上、合計10時間以上でなければならない。 

  とされています。

2 .使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。

→正しいです。

 休息期間業務から離れて、心身の疲労回復やプライベートの時間に

 使うことができる時間です。

 その休息期間は住所地(自宅等)で過ごす時間の方が長くなるように、

 運行時間や勤務時間に配慮をする必要があります。 

3 .使用者は、トラック運転者に労働基準法第35条の休日に労働させる場合は、当該労働させる休日は2週間について1回を超えないものとし、当該休日の労働によって改善基準告示第4条第1項に定める拘束時間及び最大拘束時間の限度を超えないものとする。

→正しいです。

 業務の都合上、休日に労働をさせることもあるかと思いますが、 

 その回数は2週間に1回を超えないようにします。

 

 長期的な休日労働の継続は、運転者の過労にもつながり

 心身の健康を害する恐れもある為、定期的な休日の付与は重要となります。 

4 .使用者は、トラック運転者の連続運転時間1回が連続5分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)は、4時間を超えないものとすること。

→青字部分に誤りがあります。

 【連続運転時間】

 ・4時間を超えないこと

 ・4時間経過直後に30分以上の運転をしない時間を設ける(休憩、荷卸し等)

 ・分割する場合は1回連続10分以上から分割が可能

上記の定めがありますので、これを踏まえて連続運転時間が規定を超えないように管理する必要があります。

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02

運転手のシフト管理も運行管理者の業務の一つです。法令のラインを覚えなければなりません。

選択肢1. 使用者は、業務の必要上、トラック運転者に勤務の終了後継続8時間以上の休息期間を与えることが困難な場合には、当分の間、一定期間における全勤務回数の3分の2を限度に、休息期間を拘束時間の途中及び拘束時間の経過直後に分割して与えることができるものとする。この場合において、分割された休息期間は、1日(始業時刻から起算して24時間をいう。)において1回当たり継続4時間以上、合計10時間以上でなければならないものとする。

2/3も許可はされません、1/2までです。(一定の期間が不明瞭ですが...)

選択肢2. 使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。

遠隔地での休息回数は少なくするべきで、自宅で休める時間は長いほうがいいです。(努力目標です)

選択肢3. 使用者は、トラック運転者に労働基準法第35条の休日に労働させる場合は、当該労働させる休日は2週間について1回を超えないものとし、当該休日の労働によって改善基準告示第4条第1項に定める拘束時間及び最大拘束時間の限度を超えないものとする。

1月293時間、年間3516時間、16時間以内、連続運転時間等他の勤務と同じルールです。

選択肢4. 使用者は、トラック運転者の連続運転時間(1回が連続5分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)は、4時間を超えないものとすること。

連続運転時間は5分ではなく10分です。4時間以上の運転は禁止で30分間の休憩が必要です。

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03

【正しいものを2つ】選ぶ問題です。

選択肢を読んでいるうちに間違って【誤っているもの】

をチェックしてしまわないようにして下さい。

選択肢1. 使用者は、業務の必要上、トラック運転者に勤務の終了後継続8時間以上の休息期間を与えることが困難な場合には、当分の間、一定期間における全勤務回数の3分の2を限度に、休息期間を拘束時間の途中及び拘束時間の経過直後に分割して与えることができるものとする。この場合において、分割された休息期間は、1日(始業時刻から起算して24時間をいう。)において1回当たり継続4時間以上、合計10時間以上でなければならないものとする。

誤りです。

一定期間における全勤務回数の3分の2を限度に、休息期間を拘束時間の途中

及び拘束時間の経過直後に分割して与えることができるものとする。

ここでは、3分の2ではなく2分の1となります。

選択肢2. 使用者は、トラック運転者の休息期間については、当該トラック運転者の住所地における休息期間がそれ以外の場所における休息期間より長くなるように努めるものとする。

正しい。

記述の通り住所地における休息期間を長くなるようにしなければなりません。

選択肢3. 使用者は、トラック運転者に労働基準法第35条の休日に労働させる場合は、当該労働させる休日は2週間について1回を超えないものとし、当該休日の労働によって改善基準告示第4条第1項に定める拘束時間及び最大拘束時間の限度を超えないものとする。

正しい。

記述の通りです。

休日労働は2週間について1回を超えないようにしなければなりません。

選択肢4. 使用者は、トラック運転者の連続運転時間(1回が連続5分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)は、4時間を超えないものとすること。

誤りです。

重要な記述が含まれています。

連続運転は1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく

連続して運転する時間のことです。

簡単に言いますと、10分以下の中断は走っているのと同じということになります。

よって、記述にある連続5分以上は中断時間とみなされません。

まとめ

連続運転時間は「実務上の知識及び能力」でも出題されます。

中断時間5分をそのまま中断時間としてカウントすると間違った答えを出すことになります。

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