運行管理者(貨物)の過去問 令和2年度 CBT 実務上の知識及び能力 問24
この過去問の解説 (2件)
②・④が解答となります。
1 .運行管理者は、自動車運送事業者の代理人として事業用自動車の輸送の安全確保に関する業務全般を行い、交通事故を防止する役割を担っている。したがって、事故が発生した場合には、自動車運送事業者に代わって責任を負うこととなる。
→青字部分に誤りがあります。
事業者(=会社)、運行管理者、運転者それぞれに守るべき法令や
ルールが定められています。
輸送の安全確保に関しても同様に、
運行管理者のみが全般業務を行うものではなく、
また責任を負うことはありません。
各立場においても上下関係があるものではなく、
それぞれの職責に求められる義務を果たしていく事が重要となります。
2 .運行管理者は、運行管理業務に精通し、確実に遂行しなければならない。そのためにも自動車輸送に関連する諸規制を理解し、実務知識を身につけると共に、日頃から運転者と積極的にコミュニケーションを図り、必要な場合にあっては運転者の声を自動車運送事業者に伝え、常に安全で明るい職場環境を築いていくことも重要な役割である。
→正しいです。
運行管理者としては、守るべき法令の内容、最新の情報については
常に新しい情報を仕入れて、身に着けておくことが重要です。
また、運転者と事業者の間に立つことも多いので、
運転手とのコミュニケーションは最重要と言えるくらいに
必要な能力となっております。
日々のコミュニケーションが取れていることで、
見えにくい些細なトラブルや、運転者の体調変化などにも
気付けるようになります。
3 .運行管理者は、乗務開始及び乗務終了後の運転者に対し、原則、対面で点呼を実施しなければならないが、遠隔地で乗務が開始又は終了する場合、車庫と営業所が離れている場合、又は運転者の出庫・帰庫が早朝・深夜であり、点呼を行う運行管理者が営業所に出勤していない場合等、運行上やむを得ず、対面での点呼が実施できないときには、電話、その他の方法で行う必要がある。
→青字部分に誤りがあります。
点呼は原則「対面」で行うこととなります。
「やむを得ない」事象に当たる場合は
「遠隔地で乗務を開始・終了する場合」であり
・車庫と営業所が離れている
・運行管理者が出勤していない場合 はやむを得ない理由とはなりません。
4 .運行管理者は、事業用自動車が運行しているときにおいては、運行管理業務に従事している必要がある。しかし、1人の運行管理者が毎日、24時間営業所に勤務することは不可能である。そのため自動車運送事業者は、複数の運行管理者を選任して交替制で行わせるか、又は、運行管理者の補助者を選任し、点呼の一部を実施させるなど、確実な運行管理業務を遂行させる必要がある。
→正しいです
運行管理者の業務は多岐にわたります。
運行中は点呼等の業務もあるため、営業所に常駐することが求められますが、
1名の運行管理者では全ての業務は遂行ができません。
そのため、運行管理者自体の適正な業務時間を管理するためにも、
複数名の運行管理者・運行管理補助者の選任も必要となります。
正しいものを選びます。2.4番です。
2.運行管理者は運転手とコミュニケーションを良くとり、運転手からの信頼を獲得する必要があります。職場の雰囲気を作ることも役割の一つです。
4.運行管理者は運転手の拘束時間中、点呼並びに事故対応など常駐が必要です。24時間営業の場合、一人で対応はできないと思います。ですから複数の点呼者を用意することが必要です。
誤りは下記です。
1.運行管理者は、自動車運送事業者の代理人として、(略)事故が発生した場合には、自動車運送事業者に代わって責任を負うこととなる。
運行管理者は事業者の身代わりではありません。法律順守をし違反項目を見つけたら事業者に改善をするように提案をするのが役割です。
3.運行管理者が営業所に出勤していない場合は補助者を増やすなど対策を取らねばなりません。24時間開いている営業所などは確実に必要です。
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