運行管理者(貨物)の過去問
令和4年度 CBT
実務上の知識及び能力 問26

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問題

令和4年度 CBT 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)が行う事業用自動車の運転者の健康管理に関する次の記述のうち、【適切なものをすべて】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 事業者は、業務に従事する運転者に対し法令で定める健康診断を受診させ、その結果に基づいて健康診断個人票を作成して5年間保存している。また、運転者が自ら受けた健康診断の結果を提出したものについても同様に保存している。
  • 事業者は、日頃から運転者の健康状態を把握し、点呼において、意識の異常、眼の異常、めまい、頭痛、言葉の異常、手足の異常等の申告又はその症状が見られたら、脳血管疾患の初期症状とも考えられるためすぐに専門医療機関で受診させるよう対応している。
  • トラック運転者は、単独で判断する、連続作業をする、とっさの対応が必要、同じ姿勢で何時間も過ごすなどから、心身の状態が運行に及ぼす影響は大きく、健康状態を保持することが必要不可欠である。このため、事業者は、運転者が運転中に異常を感じたときには、運行継続の可否を自らの判断で行うよう指導している。
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、大きないびきや昼間の強い眠気などの症状があるが、必ずしも眠気を感じることがない場合もある。SASスクリーニング検査を実施する場合には、本人の自覚症状による問診票だけで検査対象者を絞ってしまうと、重症のSAS患者を見過ごしてしまうリスクがあるため、定期的に、また、雇い入れ時等のタイミングで医療機器によるSASスクリーニング検査を受けることが重要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

事業用自動車の運転者の健康管理に関する問題でした。

選択肢1. 事業者は、業務に従事する運転者に対し法令で定める健康診断を受診させ、その結果に基づいて健康診断個人票を作成して5年間保存している。また、運転者が自ら受けた健康診断の結果を提出したものについても同様に保存している。

この選択肢は正しいです。

健康診断の個人票を作成して、5年間保存することとなっています。

選択肢2. 事業者は、日頃から運転者の健康状態を把握し、点呼において、意識の異常、眼の異常、めまい、頭痛、言葉の異常、手足の異常等の申告又はその症状が見られたら、脳血管疾患の初期症状とも考えられるためすぐに専門医療機関で受診させるよう対応している。

この選択肢は正しいです。

異変があった場合はすぐに病院に行ってもらう必要があります。

ニュースで取り上げられるような事故になってはいけないので、病院に受診してもらいましょう。

選択肢3. トラック運転者は、単独で判断する、連続作業をする、とっさの対応が必要、同じ姿勢で何時間も過ごすなどから、心身の状態が運行に及ぼす影響は大きく、健康状態を保持することが必要不可欠である。このため、事業者は、運転者が運転中に異常を感じたときには、運行継続の可否を自らの判断で行うよう指導している。

この選択肢は誤りです。

運転者が異変を感じたときは運行管理者に連絡する必要があります。

自らの判断で運行し、事故になってはいけないためです。

選択肢4. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、大きないびきや昼間の強い眠気などの症状があるが、必ずしも眠気を感じることがない場合もある。SASスクリーニング検査を実施する場合には、本人の自覚症状による問診票だけで検査対象者を絞ってしまうと、重症のSAS患者を見過ごしてしまうリスクがあるため、定期的に、また、雇い入れ時等のタイミングで医療機器によるSASスクリーニング検査を受けることが重要である。

この選択肢は正しいです。

従業員の体に異変があるときは、病院受診してもらってください。

突然異変が起きて、交通事故になるのを防ぐためです。

まとめ

運転手に異変があるときは、運転させない、病院受診してもらうですね。

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02

運転者の健康管理は安全運転のためにも非常に重要です。運行管理者として必要な実務知識となりますので、しっかり学習しましょう。

選択肢1. 事業者は、業務に従事する運転者に対し法令で定める健康診断を受診させ、その結果に基づいて健康診断個人票を作成して5年間保存している。また、運転者が自ら受けた健康診断の結果を提出したものについても同様に保存している。

正解です。

 

健康診断の受診及び健康診断個人票の5年間の保存が定められています。

選択肢2. 事業者は、日頃から運転者の健康状態を把握し、点呼において、意識の異常、眼の異常、めまい、頭痛、言葉の異常、手足の異常等の申告又はその症状が見られたら、脳血管疾患の初期症状とも考えられるためすぐに専門医療機関で受診させるよう対応している。

正解です。

 

選択肢の文中の症状は脳血管疾患の初期症状と言われます。運転中の発症は大事故につながる恐れがあることを運転者に理解させ、同様の症状があった際にはすぐに申告、及び専門医療機関で受診する必要があります。

選択肢3. トラック運転者は、単独で判断する、連続作業をする、とっさの対応が必要、同じ姿勢で何時間も過ごすなどから、心身の状態が運行に及ぼす影響は大きく、健康状態を保持することが必要不可欠である。このため、事業者は、運転者が運転中に異常を感じたときには、運行継続の可否を自らの判断で行うよう指導している。

誤りです。

 

自らの判断で行う、という部分が適切ではありません。運行継続が可能と判断して事故につながる恐れがあります。事業者の視点も含めて判断を行うようにしましょう。

選択肢4. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、大きないびきや昼間の強い眠気などの症状があるが、必ずしも眠気を感じることがない場合もある。SASスクリーニング検査を実施する場合には、本人の自覚症状による問診票だけで検査対象者を絞ってしまうと、重症のSAS患者を見過ごしてしまうリスクがあるため、定期的に、また、雇い入れ時等のタイミングで医療機器によるSASスクリーニング検査を受けることが重要である。

正解です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は本人に自覚症状がない場合があります。また、高血圧症、糖尿病、狭心症、心筋梗塞等の重大な合併症を引き起こすリスクが高まることも意識しましょう。

まとめ

運転者の健康管理を怠ると重大な事故を発生させてしまうリスクがあります。運転者に万全の状態で働いてもらうことを常に意識しましょう。

参考になった数2

03

運行管理業務における運転者の健康状態の管理監督に関する問題です。実務上でも覚えておく必要があります。

選択肢1. 事業者は、業務に従事する運転者に対し法令で定める健康診断を受診させ、その結果に基づいて健康診断個人票を作成して5年間保存している。また、運転者が自ら受けた健康診断の結果を提出したものについても同様に保存している。

検診結果から健康診断個人票を作成し、5年間保存すると定められています。そのため、この選択肢は適切です。

選択肢2. 事業者は、日頃から運転者の健康状態を把握し、点呼において、意識の異常、眼の異常、めまい、頭痛、言葉の異常、手足の異常等の申告又はその症状が見られたら、脳血管疾患の初期症状とも考えられるためすぐに専門医療機関で受診させるよう対応している。

運行管理者は運転者の点呼時に健康状態を把握し、選択肢の文のような症状が見られるという運転者からの申し出や、点呼者から見て症状が見られるようであれば、医療機関へかかるように指導することも必要です。そのため、この選択肢は適切です。

選択肢3. トラック運転者は、単独で判断する、連続作業をする、とっさの対応が必要、同じ姿勢で何時間も過ごすなどから、心身の状態が運行に及ぼす影響は大きく、健康状態を保持することが必要不可欠である。このため、事業者は、運転者が運転中に異常を感じたときには、運行継続の可否を自らの判断で行うよう指導している。

運転者が運転中に異常を感じたとき、運行継続の可否を運転者個人の主観に任せることは危険につながりかねないので、運行管理者に連絡の上、運行可否の判断を管理者側で行う必要があります。そのため、この選択肢は誤りです。

選択肢4. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、大きないびきや昼間の強い眠気などの症状があるが、必ずしも眠気を感じることがない場合もある。SASスクリーニング検査を実施する場合には、本人の自覚症状による問診票だけで検査対象者を絞ってしまうと、重症のSAS患者を見過ごしてしまうリスクがあるため、定期的に、また、雇い入れ時等のタイミングで医療機器によるSASスクリーニング検査を受けることが重要である。

SASのスクリーニング検査は雇い入れ時、定期などで受ける必要があります。運転中の強い眠気など、SASの症状が進行した場合に事故につながるリスクがあるためです。そのため、この選択肢は適切です。

まとめ

運転者の健康状態の観察・管理も運行管理業務の重要な業務となります。異常時は運転者任せにはせず、運行管理者が適切な対応をする必要があります。

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