運行管理者(貨物)の過去問
令和4年度 CBT
実務上の知識及び能力 問27
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問題
令和4年度 CBT 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
交通事故防止対策に関する次の記述のうち、【適切なものをすべて】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
- 交通事故は、そのほとんどが運転者等のヒューマンエラーにより発生するものである。したがって、事故惹起運転者の社内処分及び再教育に特化した対策を講ずることが、交通事故の再発を未然に防止するには最も有効である。そのためには、発生した事故の要因の調査・分析を行うことなく、事故惹起運転者及び運行管理者に対する特別講習を確実に受講させる等、ヒューマンエラーの再発防止を中心とした対策に努めるべきである。
- ドライブレコーダーは、事故時の映像だけでなく、運転者のブレーキ操作やハンドル操作などの運転状況を記録し、解析することにより運転のクセ等を読み取ることができるものがあり、運行管理者が行う運転者の安全運転の指導に活用されている。
- 指差呼称は、運転者の錯覚、誤判断、誤操作等を防止するための手段であり、道路の信号や標識などを指で差し、その対象が持つ名称や状態を声に出して確認することをいい、安全確認に重要な運転者の意識レベルを高めるなど交通事故防止対策に有効な手段の一つとして活用されている。
- 適性診断は、運転者の運転能力、運転態度及び性格等を客観的に把握し、運転の適性を判定することにより、運転に適さない者を運転者として選任しないようにするためのものであり、ヒューマンエラーによる交通事故の発生を未然に防止するための有効な手段となっている。
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この過去問の解説 (3件)
01
交通事故防止対策に関する問題でした。
交通事故防止の問題はよく読んだら、答えがわかるので、焦らず解きましょう。
この選択肢は、誤りです。
誤っている部分は、発生した事故の要因の調査・分析を行うことなく、という部分ですね。
事故の分析をしないと、どうやって事故が起こったのか詳しくわかりませんし、次につなげるためにも、分析や調査が必要です。
この選択肢は正解です。
ドライブレコーダーで、運転者の癖などもわかることから、日常的に運転の仕方を気を付けるようになるので、事故防止に役立ちます。
この選択肢は正解です。
指差呼称をすることで、標識などを確認でき、事故防止につながります。
この選択肢は誤りです。
誤っている部分は、「運転に適さない者を運転者として選任しないようにする」です。
適性診断は、運転者を選任するために行うものではなく、運転者の癖などを把握することに活用されています。
意外と読めばわかる問題もあるので、焦らず解いて、確実に点数を取って行きましょう。
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02
交通事故防止に関する指導や対策等に関する問題です。どのようなポイントがあるか、見ていきましょう。
事故惹起者に対して講習を行うだけでなく、発生した事故の要因の調査・分析を行う必要があります。事故の内容の把握なくして、同様の事例の防止にはつながりません。そのため、この選択肢は誤りです。
ドライブレコーダーは単なる事故時の映像でなく、運転状況の解析から安全指導等に活用が可能です。そのため、この選択肢は適切です。
指差呼称は対象を指差して声に出すことで、その対象に対する認知レベルを高めて安全確認の確実性を高めることができます。そのため、運転者の意識レベルを高め、交通事故防止対策に有効な手段となりますので、この選択肢は適切です。
運転診断は、運転に適さないものを選任しないようにするものではありません。運転に関する認知や動作の偏り、癖を発見し、運転者にフィードバックして運転業務に活用することが目的です。そのため。この選択肢は誤りです。
運転をするのは運転者でヒューマンエラーも起こりますが、事故の分析をすることや運転者に自分の癖を教えるなど、単なる一般的指導だけでなく個別具体的な指導やフィードバックが安全運転の確保には求められています。抑えておきましょう。
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03
交通事故防止対策に関する問題です。様々な機器や対策方法がありますが、用語だけではなく、その意図をしっかり理解するようにしましょう。
誤りです。
交通事故の発生要因の調査・分析を行わないことが間違いです。事故の再発防止のためには、発生要因の調査・分析が第一歩となります。
正解です。
ドライブレコーダーは衝突前後の10秒間の映像などを自動的に記録する装置です。また、運転者自身も気づかないような運転のクセ等を読み取ることができます。
正解です。
指差呼称は危険予知活動の一環として行われます。声に出して対象を認識することで、運転者の意識レベルを高める効果があるとされます。
誤りです。
適性診断の目的は運転者の運転行動を安全運転にとって好ましい方向へ変化するように動機付けすることであり、運転の可否を判断することではありません。
貨物自動車運送事業に関わるものにとって、交通事故防止対策は最も重要な項目の1つです。なぜ様々な対策が行われるのか、改めてその意図を理解しながらテキストを学習するようにしましょう。
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