運行管理者(貨物) 過去問
令和5年度 CBT
問41 (実務上の知識及び能力 問9)
問題文
<運行計画>
B地点から、重量が5,500キログラムの荷物をC地点に運び、その後、戻りの便にて、D地点から5,250キログラムの荷物をF地点に運ぶ行程とする。当該運行は、最大積載量6,250キログラムの貨物自動車を使用し、運転者1人乗務とする。
当該運転者は前日の運転時間が8時間40分であり、また、翌日の運転時間を8時間40分とした場合、当日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準告示」という。)に違反しているか否について、正しいものを1つ選びなさい。

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問題
運行管理者(貨物)試験 令和5年度 CBT 問41(実務上の知識及び能力 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
<運行計画>
B地点から、重量が5,500キログラムの荷物をC地点に運び、その後、戻りの便にて、D地点から5,250キログラムの荷物をF地点に運ぶ行程とする。当該運行は、最大積載量6,250キログラムの貨物自動車を使用し、運転者1人乗務とする。
当該運転者は前日の運転時間が8時間40分であり、また、翌日の運転時間を8時間40分とした場合、当日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準告示」という。)に違反しているか否について、正しいものを1つ選びなさい。

- 違反していない
- 違反している
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は【違反している】です。
解答の解説の前に、
以下の内容についての理解が必要です。
★【2日平均1日の運転時間】について
まず、㋐、㋑、㋒という日があるとします。この中で、特定日(基準とする日)を仮に㋑と決めます。
この特定日の運転時間が改善基準告示に違反するか否かは、
次の①②のいずれもが9時間を超えた場合に、初めて違反と判断されます。
①(㋐の運転時間+㋑の運転時間)÷2
➁(㋑の運転時間+㋒の運転時間)÷2
つまり、仮に㋐=9時間、㋑=9時間、㋒=10時間としたとき、
①(9+9)÷2=9
➁(9+10)÷2=9.5 ➁は9時間を超えてしまっていますが、
①は超えていません。
よって、この場合、特定日㋑は改善基準告示違反にはなりません。
上記内容を踏まえた上で本問についての解説を以下に行っていきます。
解説の通り、誤った内容です。
正しい内容です
【全体の把握】
㋐:(前日の運転時間)8時間40分 =520分間
㋑:(当日の運転時間) =?分間
㋒:(翌日の運転時間)8時間40分 =520分間
2日平均1日の運転時間いついて、違反しているかどうかは、
以下の式によって分かります。
①(㋐の運転時間+㋑の運転時間)÷2
➁(㋑の運転時間+㋒の運転時間)÷2
ここに、今分かっている数字を当てはめてみると、
①(520分+?)÷2
➁(?+520分)÷2
【?(㋑:当日の運転時間)の計算】
A-B 20分間 ≪問題40より≫
B-C 240分間 ≪問題40より≫
C-D 30分間 ≪15㎞÷30㎞/時=0.5時間 0.5×60=30分≫
D-E 140分間 ≪70㎞÷30㎞/時=7/3時間 7/3×60=140分≫
E-F 120分間 ≪60㎞÷30㎞/時=2時間 2×60=120分≫
F-A 30分間 ≪15㎞÷30㎞/時=0.5時間 0.5×60=30分≫
上記各セクションでかかった時間を全て足すと、
580分間つまり、9時間40分間 ≪580÷60=9あまり40分≫
よって、㋑の当日の運転時間は9時間40分間となります。
【2日運転1日平均時間の算出】
㋐8時間40分間 ㋑9時間40分間 ㋒8時間40分間
①(㋐の運転時間+㋑の運転時間)÷2
➁(㋑の運転時間+㋒の運転時間)÷2
ここに、㋐、㋑、㋒の時間を当てはめてみると、
①(520分+580分)÷2=550分間 9時間10分間
➁(580分+520分)÷2=550分間 9時間10分間
よって、①、➁いずれもが9時間を超えてしまっているので、
解答は、違反しているです。
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02
「改善基準告示」において、”2日を平均して1日当たりの運転時間”は9時間以内でした。前日及び翌日の運転時間がどちらも8時間40分であるため、問題文の当日は9時間20分以内であれば改善基準告示に違反していないことになります。この数字を念頭に運転時間の計算をしていきましょう。
まず、往路についてはA営業所を7時00分に出発し、C地点に11時50分に到着する予定ですので4時間50分(11時50分-7時00分)が経過しています。ただし途中で20分の荷積みと10分の休憩をはさんでいますので、運転時間としては4時間20分(4時間50分-20分-10分)です。
また、往路についてはC地点を13時10分に出発し、A営業所に19時30分に帰庫する予定ですので6時間20分(19時30分-13時10分)が経過しています。ただし途中で30分の荷積み、10分の休憩、20分の荷下しを挟んでいますので、運転時間としては5時間20分(6時間20分-30分-10分-20分)です。
従って、往路と復路の合計は9時間40分(4時間20分+5時間20分)となり、「改善基準告示」を違反していることが分かります。
誤りです。運転時間の計算は解説の冒頭の通りとなります。
正解です。運転時間の計算は解説の冒頭の通りとなります。
計算問題に苦手意識を持つ方もいると思います。ただし、運行管理者試験ではそれほど複雑な計算問題は出ませんので、問題文から必要な情報を特定して冷静に計算することで十分に正解できます。
計算が得意でない方は最初の計算結果に対して検算するなどして計算間違いがないか、見直すようにしましょう。
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