管理栄養士の過去問
第27回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
循環器疾患とその原因の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 心原性脳塞栓 ----- 心房細動
- 肺水腫 -------------- 深部静脈血栓
- 肺塞栓 -------------- 冠動脈閉塞
- 大動脈解離 -------- 心室頻脈
- 急性心筋梗塞 ----- 腎動脈狭窄
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この過去問の解説 (3件)
01
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/循環器系からの出題です。
1.正しい組み合わせです。心臓で形成された血栓によって脳梗塞が起こる心原性脳塞栓は、心房細動が原因となることが多く見られます。
2.肺水腫は左心不全が原因のことが多く、肺に水分が溜っている状態です。
3.肺塞栓は肺動脈の閉塞によって起こります。
4.大動脈解離は高血圧などによって大動脈の中膜が二層に解離する疾患です。
5.急性心筋梗塞はプラークがはがれて血栓となり、冠動脈が閉塞して起こります。
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02
【1.心原性脳塞栓ー心房細動】です。
心房細動はとは、心房全体が不統率な興奮に陥っている状態の事を言い、それにより血流のよどみができることで心房内に血栓が形成されます。
その血栓がはがれ血流に乗り脳動脈で塞栓したものを、心源性脳塞栓と言います。
2.肺水腫は、静脈瘤のうっ血が原因で起こります。
深部静脈血栓の多くは、エコノミークラス症候群等の下肢の深部静脈のうっ滞により血栓が形成されることにより、肺塞栓の原因となります。
3.肺塞栓は、塞栓が肺動脈に詰まる事で呼吸困難や肺梗塞を起こす疾患です。
冠動脈閉塞は虚血性心疾患の原因となります。
4.大動脈解離は、大動脈内膜になんらかの理由で亀裂が生じた事で、中膜と内膜の間に血液が入り込み2層に解離してしまう事を言います。
心室頻拍は心不全、胸痛、血圧低下を引き起こします。
5.急性心筋梗塞は、冠動脈の閉塞により起こります。
腎動脈狭窄は腎血管性高血圧の原因となります。
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03
心房細動になると、心房が規則正しく収縮できず小刻みに震えるため、心房の中の血液がよどんだ状態となり、血栓ができやすくなります。
その血栓がはがれて心臓から脳の血管に流れ着き、脳の動脈をふさいで脳梗塞を引き起こします。
以下、正しい組み合わせとその詳細です。
2.肺水腫-うっ血
肺水腫とは、肺毛細血管から血漿成分が漏出し、液体成分が異常に貯留している状態をいいます。
臨床的に最も多い心原性肺水腫の場合、心筋梗塞などの循環器疾患による左心不全により、上流の肺で血流が滞ります。
それによりうっ血を起こし、肺水腫を引き起こします。
非心原性肺水腫の場合、ネフローゼや肝硬変などが原因となります。
3.肺塞栓-深部静脈血栓
肺塞栓とは、肺動脈に血栓が形成される病気です。
主に脚にできた深部静脈血栓が血液の流れに乗って肺動脈まで運ばれることにより、肺塞栓を発症します。
なお、冠動脈閉塞は、主に虚血性心疾患の原因となります。
4.大動脈解離-動脈硬化、高血圧等
大動脈解離とは、大動脈の中膜が何らかの原因で裂けて、大動脈が拡大した状態を指します。
動脈硬化や高血圧等の原因で血管に負担がかかると、動脈は弾力性を失い、脆くなります。
5.急性心筋梗塞-冠動脈の粥腫、血栓形成
急性心筋梗塞とは、冠動脈壁の粥腫崩壊と、それによる血栓形成が原因となり、血流が遮断されて心筋細胞壊死を引き起こす疾患です。
粥腫は動脈硬化により形成されます。
なお、腎動脈狭窄は、狭窄率が70%を超えると高血圧症の原因となります。
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