管理栄養士の過去問
第27回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問42
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
認知症およびパーキンソン病に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- パーキンソン病では、片麻痺がみられる。
- 脳血管性認知症では、情動(感情)失禁がみられる。
- パーキンソン病の主な病変部位は、側頭葉である。
- アルツハイマー型認知症では、まだら認知症がみられる。
- 脳血管性認知症では、早期に人格障害がみられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/神経系からの出題です。
1.パーキンソン病の主な症状は、無動・筋強剛・静止時振戦・姿勢反射障害です。
2.正しい記載です。感情のコントロールができずに些細な刺激で泣いたり笑ったりする、情動失禁が見られます。
3.パーキンソン病では主に中脳の黒質が病変します。
4.アルツハイマー型認知症は認知機能が全般的に低下します。まだら認知症は脳血管性認知症で見られる状態です。
5.脳血管性認知症では、人格障害は末期で見られることのある症状です。
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02
脳血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血などによって発症する認知症です。
特徴は、まだら認知症と情動失禁の症状です。
情動失禁は、感情のコントロールがつかず、すぐに泣き出したり、怒ったりする症状があります。
1.パーキンソン病の四大症状として、手足が震える(振戦)、動きが遅くなる(無動)、筋肉が堅くなる(固縮)、体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)、といった症状があります。
3.パーキンソン病の主な病変部位は黒質(中脳にある黒色の組織)です。
パーキンソン病は、黒質の神経細胞が変性したり消失したりして、神経伝達物質ドパミンが減少することにより、運動症状を引き起こす病気です。
4.アルツハイマー型認知症では、記憶障害がみられます。
まだら認知症は脳血管性認知症で発生する症状です。
まだら認知症とは、同じことでも「できるとき」と「できないとき」が起こる症状です。
5.脳血管性認知症ではなく、前頭側頭型認知症(ピック病)で人格障害がみられます。
大脳の前頭葉・側頭葉が委縮するのが特徴で、人格・性格が極端に変わってしまうといった症状がみられます。
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03
【2.脳血管性認知症では、情動(感情)失禁がみられる。】です。
情動(感情)失禁とは、わずかな刺激だけで感情がそのまま出てしまうことを言い、些細なことで泣いたり、怒ったり、笑ったりする状態です。
脳血管性認知症は、脳動脈の動脈硬化性病変のために前頭葉への血流が阻害されることで感情を制御できなくなります。
1.片麻痺は、脳梗塞や脳出血でみられます。
3.パーキンソン病の主な病変部位は中脳にる黒質と呼ばれる部分のはたらきが何らかの原因で阻害される事によって起こります。
4.まだら認知症がみられるのは、脳血管性認知症です。
脳血管性認知症では、血管病変がある部分とない部分で脳機能の低下が異なるため、まだら認知症が起こりやすくなります。
5.早期の人格障害がみられるのは、前頭側頭型認知症(ピック病など)があります。
前頭側頭型認知症は、前頭側頭葉の限局的で高度な萎縮を呈する認知症で、早期から人格障害、行動障害が出現することが特徴です。
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