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管理栄養士の過去問 第27回 応用力問題 問199

問題

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60歳、男性。腸閉塞で入院1週間目、中心静脈栄養管理を行っている。身長165 cm、体重60 kg、体温36.5℃。1日の補液量は2,000 mLで、補液中のNa+含有量は50 mEq/Lである。尿量は800 mL/日、尿中Na排泄量は400 mEq/L であった。ただし、排便、排液による水分、電解質の喪失は考えないものとする。
代謝水を300 mL/日としたときの1日の水分バランスに関する評価である。正しいのはどれか。1つ選べ。
   1 .
約600 mLの正のバランスである。
   2 .
約600 mLの負のバランスである。
   3 .
約1,500 mLの正のバランスである。
   4 .
平衡状態である。
   5 .
約1,500 mLの負のバランスである。
( 第27回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問199 )
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この過去問の解説 (3件)

9
正解は1.【約600mLの正のバランスである。】です。

1日の水分バランスを評価するに当たっては、1日の水分摂取量と
水分排泄量がポイントとなります。

①水分摂取量
水分摂取量とは、飲料水、食物中の水分、代謝水
(体内で、脂肪・炭水化物・たんぱく質がエネルギー源として酸化分解されるときに生じる水)
を指し、一般的には成人で2000~2500mLです。
本問の場合、水分摂取量は【補液量+代謝水】のため、
以下の通りとなります。
2000mL+300mL=2300mL

②水分排泄量
水分排泄量とは、尿、糞便中の水分、不感蒸泄
(皮膚や肺から絶えず水蒸気として失われている水分)
を指し、水分摂取量と同様、一般的には成人で2000~2500mLです。
本問の場合、排便、排液による水分の喪失は考えないため、
水分排泄量は【尿量+不感蒸泄量】となります。
不感蒸泄量は、通常の体温・室温で15mL/kg/日です。
よって、本問の場合、15mL/kg/日×体重60kg=900mLとなります。
したがって、水分排泄量は、
800mL+900mL=1700mLです。

③水分バランス
【水分摂取量-水分排泄量】を計算すると、以下の通りとなり、
約600mLの正のバランスとなります。
2300mL―1700mL=600mL

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3
正解は 1 です。

水分バランス=水分の摂取量と排泄量を計算します。

●水分摂取量:飲水、食物に含まれる水分、代謝水(糖質・脂質・たんぱく質が代謝されるときに一緒に生成される水)

●水分排泄量:尿、糞便に含まれる水分、不感蒸泄(無意識のうちに皮膚や呼吸器から常に蒸発している水分)

摂取量については、この問題では補液量2000mLと代謝水300mLを合わせて2300mLです。

排泄量については、尿800mL、排便による水分の喪失は考えないと書かれているため計算しなくて良く、不感蒸泄は約900mL/日(通常の体温・室温で15mL/kgなので15mL/kg×体重60kg=900mL)なので、合わせて1700mLとなります。

よって、2300mL-1700mL=600mLで、約600mLの正のバランス(供給が多い)となります。

2
正解:1

水分摂取量は補液量と代謝水のため2000mL+300mLで2300mLになります。

不感蒸泄量は平熱で室温が28℃の場合、15ml/kg/日のため、対象者は体重60kgなので、不感蒸泄は15×60=900mL/日となります。

これより、総排泄量は尿量と不感蒸泄量で1700mL/日になり、一日の水分バランスは2300mLー1700mL/日で600mLになります。

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