管理栄養士の過去問
第26回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 競合阻害では、酵素反応の最大速度(Vmax)は低下する。
  • アポ酵素は、補欠分子族を含む。
  • 律速酵素は、代謝経路で最も速い反応を触媒する。
  • アイソザイムは、同じアミノ酸配列をもつ。
  • 化学反応の活性化エネルギーは、酵素によって低下する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.基質が十分多くある場合には、競合阻害剤は結合しにくくなり、基質が結合できるのでVmaxは変化しません。

2.アポとは分離を意味する言葉で、補欠分子族を必要とする酵素のたんぱく質部分のことです。アポは補酵素や補欠分子族と結合して、活性型のホロ酵素になります。

3.律速酵素は、最も遅い反応を触媒するはたらきをもち、代謝過程全体の反応速度を決めます。

4.アイソザイムは、同じ反応を触媒するが、一次構造の異なる2つ以上の酵素のことです。

5.酵素は、反応を進めるためのエネルギーを小さくし、反応を進みやすくするはたらきをもっています。
よって、正しい答えとなります。

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02

正解は 5 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/生体エネルギーと代謝からの出題です。

1:競合阻害とは、阻害剤が気質結合部位に結合して、気質が結合する部位をふさいでしまうことを言います。阻害剤の結合は可逆的です。競合素材は酵素反応の最大速度に影響は与えません。

2:補欠分子族を含むのはホロ酵素です。ホロ酵素は活性のないたんぱく質部分のアポ酵素に補欠分子族が結合しています。

3:律速酵素が触媒をするのは、代謝経路で最も遅い反応です。

4:アイソザイムは、同一個体内で同じ気質特異性を持ちます。同じ化学反応を触媒して同じ生成物を得ますが、たんぱく質構造は異なります。

5:文章の通りです。酵素は生体で化学反応を触媒するたんぱく質です。化学反応の活性化エネルギーを低下させることによって反応速度を大きくします。

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03

正解は 5 です。

1.競合阻害では、酵素反応の最大速度(Vmax)は変化しません。
酵素反応の最大速度(Vmax)が低下するのは、非競争阻害です。

2.補欠分子族を含むのは、ホロ酵素です。
ホロ酵素は、アポ酵素と補欠分子族が結合したものです。

3.律速酵素は、代謝経路で最も遅い反応を触媒します。

4.アイソザイムは、同じ基質特異性をもちます。

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