管理栄養士の過去問
第26回
給食経営管理論 問179

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 給食経営管理論 問179 (訂正依頼・報告はこちら)

事業所給食における栄養・食事管理の計画に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 献立作成基準を作るために、衛生管理マニュアルを作成する。
  • 対象者の栄養に関する知識を知るために、生化学的検査を実施する。
  • 食品構成を作るために、栄養管理報告書を作成する。
  • 給与エネルギー目標量を検討するために、対象者のBMIの分布を把握する。
  • 摂取量が推定平均必要量(EAR)未満の者の割合を求めるために、対象者の健康診断の結果を活用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× 献立作成基準を作るためには給与栄養目標量を決めます。

2.× 対象者の栄養に関する知識と生化学的検査は関係がありません。アンケートなどを行います。

3.× 食品構成を作るためには食品群別荷重平均成分表を作成します。
献立計画の手順として①食品群別荷重平均成分値を求める→②食品構成表を作成する。→③予定献立の作成という手順になります。

4.○ 対象者のBMI分布を把握し、給与エネルギー目標量を決めます。

5.× 摂取量に関しては健康診断では結果が得られません。
 食事調査を行い推定平均必要量(EAR)未満の者の割合を求めます。

よって正解は4です。

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02

1.献立作成基準というのは、対象者の身体状況や普段の喫食状況を調査・分析してから作成するもので、衛生管理マニュアルは、給食業務における衛生的安全性の確保を目指して作られるものなので、献立作成基準とは関係ありません。

2.対象者の栄養に関する知識は、アンケートなどを対象者にとって調査することはできなくはありませんが、生化学的検査で知識を身につけるというのは難しいといえます。

3.栄養管理報告書は、自治体が特定給食施設がどのくらい栄養の管理ができているかなどの状況を把握するために作成・提出を義務づけている記録です。よって、食品構成を作るために作成されているものではありません。

4.給与エネルギー目標量は、初めから決まっているものではなく、各々の施設で対象者の性別や年齢、BMI、身体活動レベルなどを調査したうえで決められるものです。
つまり、対象者のBMIの分布がどのくらいかを把握するのにも必要な資料だといえます。
よって、正しい答えです。

5.一般的に、健康診断の結果には栄養摂取量の詳細などの記載はないので、推定平均必要量未満の者の割合を求めることはできません。

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03

1. 献立作成基準を作るためには衛生管理マニュアルではなく給与栄養目標量を算定するので誤となります。

2. 対象者の栄養に関する知識を知るためには、生化学的検査ではなく、アンケートや面談を行うので誤となります。

3. 食品構成とは、献立を作成する際の栄養成分の類似した食品ごとの仕様目安量のことです。食品構成表を作成するためには各食品群の栄養成分値により作成した栄養成分表である加重平均栄養成分表がひつようであるため誤となります。

4. 給与エネルギー目標量を検討するためには、対象者のBMIの分布を把握するため正となります。

5. 食事の摂取量は健康診断では把握できないので誤となります。摂取量は食事調査によって把握できます。

よって正解は、4. となります。

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