管理栄養士の過去問
第26回
応用力問題 問199

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問199 (訂正依頼・報告はこちら)

下表は、種々の経腸栄養剤の特徴を示したものである。
クローン病(活動期)の栄養療法に適切な経腸栄養剤である。正しいのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 経腸栄養剤A
  • 経腸栄養剤B
  • 経腸栄養剤C
  • 経腸栄養剤E
  • 経腸栄養剤D

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この過去問の解説 (3件)

01

適切な経腸栄養剤選択の為にキーワードを理解しておく必要があります。

NCP/N比は注釈の通り非たんぱく質エネルギー/窒素比であり、数値が高い→高エネルギー低たんぱく質という指標になります。(腎不全に適応)

フィッシャー比は(分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)です。高値の経腸栄養剤は肝不全に適応します。

浸透圧は高値のものは消化管に炎症を起こしている場合(クローン病など)に適応します。

クローン病(活動期)では成分栄養剤を使用します。浸透圧が高く、NCP/N比とフィッシャー比は通常の経腸栄養剤Dを選択します。

よって正解は5です。

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02

クローン病(活動期)の栄養療法で使用するのは、成分栄養剤ですが、成分栄養剤の特徴は、浸透圧が高いことです。
よって、問題の表からまず、CとDに絞ることができます。

次に、クローン病(活動期)のときに、フィッシャー比とNPC/N比をどうすべきだったかを考えますが、クローン病(活動期)の際の栄養療法では、両方とも高くする必要はなく、フィッシャー比で3~4、NPC/N比で150~200で調整するので、2択から選択できるのはDとなり、正しい答えは5番となります。

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03

クローン病の活動期は成分栄養剤による経腸栄養法か中心静脈栄養法が原則となります。

◎NCP/N比…非たんぱく質エネルギー/窒素比のことで、数値が大きいと高エネルギー低たんぱく質となる。アミノ酸をたんぱく質へ合成するために十分なエネルギーの投与が必要となります。腎不全の際はNPC/N比を300~500とします。

◎フィッシャー比…分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸のことです。肝機能が低下している時は高いものを選ぶ。

◎浸透圧…消化管に炎症があるクローン病の場合は高いものを選ぶ。

よって正解は、NPC/N比は150、フィッシャー比は4、浸透圧は高い700の 5.となります。

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