管理栄養士の過去問
第25回
公衆栄養学 問166
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問166 (訂正依頼・報告はこちら)
「日本人の食事摂取基準(2010年版)」に関する記述である。正しいのはどれか。
- 推定平均必要量は、対象集団に属する50%の人が必要量を満たすと推定される摂取量である。
- 推定エネルギー必要量は、対象集団に属する97~98%の人が必要量を満たすと推定される摂取量である。
- 目安量は、生活習慣病の一次予防のための指標である。
- 目標量は、摂取不足による健康障害を回避する指標である。
- 耐容上限量は、80%の確率で健康障害が生じない量である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.推定平均必要量は、母集団における平均必要量の推定値、この集団に属する50%の人が必要量を満たすと推定される摂取量です。
よって、正しい答えとなります。
2.推定エネルギー必要量は、エネルギー出納、つまりエネルギー摂取量とエネルギー消費量の差が0になる確率が一番高いと推定される指標で、習慣的な1日当たりのエネルギー必要量とされます。
対象集団に属する97~98%の人が必要量を満たすと推定される指標は、推奨量です。
3.目安量は、推定平均必要量や推奨量を算定するのに、十分な科学的根拠が得られない場合に、特定の集団がある一定の栄養状態を維持するのに十分な量のことです。
生活習慣病の一次予防のための指標は、目標量です。
4.目標量は、生活習慣病の一次予防を目的として、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量のことです。
5.耐容上限量は、健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限である指標です。
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02
2. 推定エネルギー必要量はエネルギーの不足のリスクおよび過剰のリスクの両方が最も小さくなる摂取量と定義されます。ある性・年齢階級に属する人々の97~98%が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量は推奨量であるので誤となります。
3. 目安量は推定平均必要量、推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量と定義されるので誤となります。
4. 目標量は生活習慣病の一次予防のために目標とすべき摂取量またはその範囲であるので誤となります。
5. 耐容上限量は、ある性・年齢階級に属するほとんどすべての人々が、過剰摂取による健康障害を起こすことのない栄養素摂取量の最大限の量なので誤となります。
よって正解は、1. となります。
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03
3.目標量は、生活習慣病の一次予防のための指標です。
4.目安量は、摂取不足による健康障害を回避する指標です。
5.耐容上限量は、ほとんどの人が健康障害を起こさないとされている週刊的な摂取量の上限を示しています。
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