管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

脂質に関する記述である。正しいのはどれか。
  • エイコサペンタエン酸は、炭素数20の飽和脂肪酸である。
  • アラキドン酸は、プロスタグランジンの前駆体となる。
  • ホスファチジルコリンは、セリンをもつ。
  • オレイン酸は、n-6系の一価不飽和脂肪酸である。
  • ビタミンAは、ステロイド骨格をもつ。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.エイコサペンタエン酸は、炭素数20の多価不飽和脂肪酸で、魚に多く含まれています。

2.プロスタグランジンとは、エイコサノイドと呼ばれる物質の1つで、このプロスタグランジンを体内で作るために、アラキドン酸やエイコサペンタエン酸が必要になります。
よって、正しい答えとなります。

3.ホスファチジルコリンは、コリンをもちます。セリンをもつのは、ホスファチジルセリンです。

4.オレイン酸は、n-9系の一価不飽和脂肪酸です。

5.ステロイド骨格をもつのは、ビタミンAではなく、ビタミンDです。

参考になった数24

02

1.× エイコサペンタエン酸は、炭素数20の多価不飽和脂肪酸です。
 エイコサペンタエン酸(EPA)は、炭素数20、二重結合数5のn-3系の不飽和脂肪酸です。

2.○ 前駆体とは、ある化学物質について、その物質が生成する前の段階の物質のことを指します。
 アラキドン酸のような炭素数20の多価不飽和脂肪酸が、体内で過酸化されてできる生理活性脂質を総称してエイコサノイドと呼びます。
 アラキドン酸のエイコサノイドはプロスタグランジンです。

3.× ホスファチジルコリンは、コリンをもちます。
 有機塩基であるコリンのついたものをホスファチジルコリン(レシチン)といい、グリセロリン脂質の中でも最も多く存在します。
 セリンが結合しているのは、ホスファチジルセリンです。
 グリセロリン脂質とは、グリセロールを分子骨格とし、2個の脂肪酸、リン酸及び塩基などから成ります。

4.× オレイン酸は、n-9系の一価不飽和脂肪酸です。
 オレイン酸は、炭素数18、二重結合数1のn-9系の一価不飽和脂肪酸です。

5.× ビタミンDは、ステロイド骨格をもちます。
 4個の環構造から成るステロイド骨格をもつのは、プロビタミンDです。
 プロビタミンDとは、動物体内でビタミンDに転換される物質の総称です。
 プロビタミンDであるエルゴステロール(きのこ類に含まれる)と7-デヒドロコレステロール(ヒトや高等動物の皮膚に含まれる)は、紫外線照射によって、それぞれビタミンD2、ビタミンD3になります。

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03

1.エイコサペンタエン酸は、炭素数20の多価不飽和脂肪酸です。

3.ホスファチジルコリンは、「コリン」を持ちます。

4.オレイン酸は、n-9系の一価不飽和脂肪酸です。

5.「ビタミンD」は、ステロイド骨格を持ちます。

参考になった数4