管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問26
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
エネルギーとその変換に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a グルコースの好気的代謝によって生じるATPは、嫌気的代謝よりも多い。
b 37.0℃の水50kgが、2,000kcalの熱量を吸収すると、水温は37.4℃になる。
c ヒトが生存・活動するためのエネルギーとして利用しているのは、熱エネルギーである。
d 呼気中の二酸化炭素分子には、摂取した水分子に由来する酸素原子が含まれる。
a グルコースの好気的代謝によって生じるATPは、嫌気的代謝よりも多い。
b 37.0℃の水50kgが、2,000kcalの熱量を吸収すると、水温は37.4℃になる。
c ヒトが生存・活動するためのエネルギーとして利用しているのは、熱エネルギーである。
d 呼気中の二酸化炭素分子には、摂取した水分子に由来する酸素原子が含まれる。
- aとc
- aとb
- cとd
- bとc
- aとd
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この過去問の解説 (3件)
01
好気的条件では、ピルビン酸はミトコンドリアに移行して、クエン酸回路で代謝され、NADHは電子伝達系で代謝され、最終的に1分子のグルコースから肝臓・心臓・腎臓では38分子、脳・筋肉では36分子のATPが生成されます。
b.× 37.0℃の水50kgが、2000kcalの熱量を吸収すると、水温は77.0℃になります。
水1gの温度を1℃上昇させるのに必要な熱量は1calです。
50kgの水に2000kcalの熱量を吸収させると40℃上昇します(2000kcal÷50kg=40℃)。
37℃の水に40℃の熱を加えるので、77℃になります(37℃+40℃=77℃)。
c.× ヒトが生存・活動するためのエネルギーとして利用しているのは、化学エネルギーです。
生存・活動するためのエネルギーは、エネルギー源である化学物質のATPにより供給されています。
ATPは、呼吸や解糖によって、食物から吸収した栄養素が代謝されて合成されます。
熱エネルギーは、代謝による熱産生、ふるえによる熱産生、非ふるえによる熱産生によって作られます。
この熱エネルギーは、身体活動のためのエネルギーとしては利用されず、体外へ発散され、体温の維持に関与します。
d.○ 呼気中の二酸化炭素は、ミトコンドリアで生成されており、主にTCAサイクルで生成されます。
TCAサイクルでは、摂取した水分子が取り込まれるので、呼気中の二酸化炭素の酸素は、水の酸素が置き換わったものもあると考えられます。
外呼吸で取り入れた酸素原子は、細胞内において電子伝達系で水になって、血中に放出されるので、呼気中の二酸化炭素分子には含まれません。
よって、正解は(5)のaとdです。
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02
つまり、生成されるATPの量は好気的代謝からの方が多いということです。
よって、正しい答えとなります。
b.37.0℃の水50kgが、2,000kcalの熱量を吸収すると、水温は77℃になります。
c.ヒトが生存・活動するためのエネルギーとして利用しているのは、化学的エネルギーです。
d.クエン酸回路において、取り込まれた水に含まれる酸素原子が、二酸化炭素となり呼気中に排出されています。
よって、正しい答えとなります。
上記より、正しい組合せは5番のaとdです。
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03
c.ヒトが生存・活動するためのエネルギーとして利用しているのは、化学エネルギーとなります。
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