管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
糖尿病の合併症である。誤っているのはどれか。
- ネフローゼ症候群
- 高浸透圧昏睡
- 代謝性アルカローシス
- 失明
- 起立性低血圧
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この過去問の解説 (3件)
01
2.高血糖によって浸透圧が上昇し、浸透圧性利尿によって脱水になります。高浸透圧昏睡は2型糖尿病でみられることが多いです。
3.インスリンの絶対的不足により、ケトン体が増加してケトアシドーシスが起きますが、これは代謝性アシドーシスに分類されます。1型糖尿病でみられることの多い合併症です。
よって、3番が誤った答えとなります。
4.糖尿病性網膜症になると、結果的に失明につながります。
5.糖尿病性神経症になると、みられる合併症です。末梢神経の変性をきたし、自律神経障害も認めることもあります。
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02
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03
ネフローゼ症候群は糖尿病性腎症によって起こります。
糖尿病性腎症とは、長期間持続する糖尿病による代謝異常(主に高血糖)と2型糖尿病に合併しやすい高血圧により、糸球体構造の破壊と機能の障害が生じる病態です。
2.○
高浸透圧昏睡は高浸透圧高血糖症候群によって起こります。
高血糖による浸透圧利尿によって、体内の水分が奪われて脱水を起こします。
3.× 代謝性アシドーシスです。
インスリンの絶対的欠乏によって、ケトン体の合成が亢進し、糖尿病ケトアシドーシスが起こります。
糖尿病ケトアシドーシスは代謝性アシドーシスを示す要因です。
代謝性アルカローシスは原発性アルデステロン症、低カリウム血症、嘔吐が要因です。
4.○
失明は糖尿病性網膜症によって起こります。
糖尿病性網膜症は、長期間持続した高血糖に伴う糖代謝異常や生理活性因子の発現異常などにより、網膜や硝子体内に三次元的な病変を呈する網膜細小血管の疾患です。
5.○
起立性低血圧は糖尿病性神経障害によって起こります。
多発神経障害の1つで、高血糖の持続により発症・進展し、主として両足の感覚神経障害と自律神経障害の症状を呈します。
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