管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問38

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

咀嚼・嚥下に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。

  a 咀嚼の下顎運動には、三叉神経が関与する。
  b 喉頭は、鼻腔と上咽頭の間に存在する。
  c 嚥下運動には、喉頭期がある。
  d 肺炎の原因に、不顕性誤嚥がある。
  • bとc
  • aとc
  • cとd
  • aとb
  • aとd

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この過去問の解説 (3件)

01

a.三叉神経が働くことで、咀嚼筋は下顎骨につき、それを動かして咀嚼運動を行います。
よって、正しい答えとなります。

b.喉頭は、咽頭から気管の間に存在し、食道の前に位置します。

c.嚥下運動は、口腔期、咽頭期、食道期の順に進むので、喉頭期というものはありません。

d.嚥下反射や咳反射の障害により、口腔内溶物が睡眠中に気道へ流入し、肺炎を起こしたものを不顕性誤嚥といいます。
よって、正しい答えとなります。

上記より、正しい組合せは5番のaとdです。

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02

a.○

 下顎運動を行う咀嚼筋(側頭筋、咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4筋)を支配しているのは、三叉神経(下顎神経)です。

b.× 喉頭は、咽頭と気管の間に存在します。

 鼻腔→上咽頭→咽頭→喉頭→気管→肺の順に存在しています。

c.× 嚥下運動には、咽頭期があります。

《嚥下の流れ》

 ①先行期:食物の性状を認知する段階。

 ②準備期:食物を口腔内に取り込み、咀嚼し、食塊を形成する段階

 ③口腔期(第1相):食塊が舌運動により口腔から咽頭腔に送られる段階(随意運動)

 ④咽頭期(第2相):嚥下反射により食塊が咽頭腔から食道入り口に送られる段階(不随意運動)

 ⑤食道期(第3相):食道の蠕動運動により食道から胃に送られる段階(不随意運動)

d.○ 

 誤嚥性肺炎は、嚥下機能異常によって、気管内へ食べ物や、嘔吐に伴い逆流した胃内容物、口腔内雑菌を誤嚥することにより発症します。

 誤嚥性肺炎の1つである不顕性誤嚥は特に高齢者に多く、本人が知らず知らずのうちに口腔内の雑菌混じりの唾液を気管に誤嚥して発症することが多いです。

以上より、正解は(5)aのdです。

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03

b.喉頭は、咽頭と気管の間に存在します。

c.嚥下運動には、喉頭期は存在しません。口腔期、咽頭期、食道期に分けられています。

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