管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問47
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
呼吸器疾患の病態に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 未熟児の呼吸窮迫(促迫)症候群では、肺サーファクタントの欠乏がみられる。
b 過換気症候群の発作時には、動脈血炭酸ガス分圧が上昇している。
c 肺気腫では、最初の1秒間で呼出できる気量が増加している。
d 一酸化炭素中毒では、ヘモグロビンの酸素運搬能力が低下している。
a 未熟児の呼吸窮迫(促迫)症候群では、肺サーファクタントの欠乏がみられる。
b 過換気症候群の発作時には、動脈血炭酸ガス分圧が上昇している。
c 肺気腫では、最初の1秒間で呼出できる気量が増加している。
d 一酸化炭素中毒では、ヘモグロビンの酸素運搬能力が低下している。
- aとb
- aとc
- aとd
- bとc
- cとd
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この過去問の解説 (3件)
01
サーファクタントとは、リン脂質のレシチン(ホスファチジルコリン)が成分で、肺胞を膨らませる働きがあります。
この肺サーファクタントが不足するために肺胞が膨らまなくなり、うまく呼吸ができなくなります。
未熟児や早産でサーファクタントが作られないと、呼吸窮迫症候群を生じます。
b.× 過換気症候群の発作時には、動脈血炭酸ガス分圧が低下しています。
過換気症候群は、発作的に呼吸数が増加して不随意の換気が過剰に起こり、炭酸ガスの排泄量が増えて動脈血炭酸ガス分圧が低下し、血液がアルカリ性になります(呼吸性アルカローシス)。
c.× 肺気腫では、最初の1秒間で呼出できる気量が減少しています。
努力肺活量のうち、呼出を開始してから最初の1秒間に呼出される空気量を1秒量といいます。
肺気腫とは、肺胞壁が破壊されることによって、肺の弾性収縮力が低下し、気管支も潰れやすくなり、十分息が吐き出せず、肺が過膨張となります。
肺気腫は慢性閉塞性肺疾患の1つで、1秒量は低下します。
d.○
一酸化炭素は、ヘモグロビンに対し酸素の200倍以上も高い親和性を持っています。
一酸化炭素が体内に入ると、ヘモグロビンと酸素の結合が妨げられ、体組織への酸素供給が不足します。
以上より、正解は(3)のaとdになります。
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02
少なく、呼吸窮迫症候群を発症します。
よって、正しい答えとなります。
b.過剰な換気により、体内の炭酸ガスが呼出され、動脈血炭酸ガス(二酸化炭素)分圧が低下して、呼吸性アルカローシスとなります。
c.肺気腫は閉塞性換気障害に分類され、1秒率(最大努力で呼出した最初の1秒間の気量の肺活量に対する割合)が低下します。
d.一酸化炭素は酸素よりも200倍以上も強くヘモグロビンと結合するため、血液の酸素運搬能を阻害します。
よって、正しい答えとなります。
上記より、正しい組合せは3番のaとdです。
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03
c.肺気腫では、1秒率は低下します。
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