管理栄養士の過去問
第24回
臨床栄養学 問127

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問127 (訂正依頼・報告はこちら)

経腸栄養剤に関する記述である。正しいのはどれか。
  • 非たんぱく質エネルギー/窒素比(NPC/N比)は、脂質含有量の指標である。
  • 1kcal/mL濃度の経腸栄養剤100mL中の水分含有量は、100mLである。
  • 1kcal/mL濃度では、成分栄養剤の方が半消化態栄養剤よりも浸透圧は高い。
  • 下痢を予防するためには、液状の経腸栄養剤の注入速度を速める。
  • 成分栄養剤の窒素源成分は、ペプチドである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

臨床栄養学/傷病者・要介護者の栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.食事に含まれるたんぱく質の多い、少ないがわかる指標です。

2.溶質が20g程度含まれていることを考えると80mlくらいになると思われます。

3.正しい記載です。半消化態栄養剤は栄養成分が部分的に消化された状態であるため、浸透圧は低くなります。

4.下痢の状態では浸透圧の低い状態で栄養剤を注入することが望ましいので、注入速度を遅めます。

5.窒素源には結晶アミノ酸が用いられています。

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02

1.非たんぱく質エネルギー/窒素比(NPC/N比)は、静脈栄養法の際、体内でアミノ酸から効率よくたんぱく質合成が行われるために必要な数値である。脂質含有量の指標ではないので誤。

2.1kcal/mL濃度の経腸栄養剤100mL中の水分含有量は、80~85%程度であるので誤。

3.1kcal/mL濃度では、成分栄養剤の方が半消化態栄養剤よりも浸透圧は高いので正。

4.下痢を予防するためには、液状の経腸栄養剤の注入速度を遅くするとよいので誤。

5.成分栄養剤の窒素源成分は、結晶アミノ酸なので誤。

よって正解は3.となる。

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03

正解は 3 です。

1…非たんぱく質エネルギー/窒素比(NPC/N比)は、アミノ酸(たんぱく質)投与量の指標です。たんぱく質の合成にはエネルギーが必須ですが、そのエネルギー量が十分でないとアミノ酸自体がエネルギー源として消費されてしまいます。また、病態によってエネルギーに対する必要なアミノ酸量は異なります。そのため、NPC/N比は、必要エネルギーに対してどれくらいの窒素(アミノ酸)を最低投与しなければいけないのかを表します。

2…1kcal/mL濃度の経腸栄養剤100mL中の水分含有量は約80~85mLです。

3…成分栄養剤はたんぱく質やたんぱく質が最終段階まで分解されて含まれているので、浸透圧高くなります。そのため、成分栄養剤の方が半消化態栄養剤より浸透圧は高くなります。

4…下痢の予防のため、注入速度は遅くします。100mL/時以上の得度では下痢や腹部膨満を起こしやすく、注意が必要です。

5…成分栄養剤の窒素源成分は、結晶アミノ酸です。

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