管理栄養士の過去問
第24回
臨床栄養学 問126
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問126 (訂正依頼・報告はこちら)
経口栄養補給に関する記述である。正しいのはどれか。
- 全粥食をブレンダー食(ミキサー食)にすると、エネルギー密度は高くなる。
- 頻回食は、食物アレルギーの食事療法に用いられる。
- 飲食物による口腔内刺激は、消化液の分泌を亢進する。
- 経口栄養は、経管栄養に比べて満足感を得にくい。
- 嚥下障害者には、酸味の強いものを与える。
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この過去問の解説 (4件)
01
臨床栄養学/傷病者・要介護者の栄養ケア・マネジメントからの出題です。
1.エネルギー密度とは、食品重量に対するエネルギー量のことですので、全粥をミキサーにかけただけでは重量の変化はないため、エネルギー密度に影響はありません。
2.頻回食は胃切除などで消化能力が衰えている場合などに用いられますが、食物アレルギーではアレルゲンを除去しなくては解決にはなりません。
3.正しい記載です。口腔内の刺激が中枢神経に伝わり、消化器からの消化液の分泌を促進します。
4.経口栄養では咀嚼や嚥下がともなうので、経管栄養よりも満足感を得やすくなります。
5.嚥下障害者に酸味の強いものを与えるとむせてしまうので、適切ではありません。
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02
2.食物アレルギーの食事療法は原因食品の除去食であるので誤。頻回食は、胃切除後症候群や慢性閉塞性呼吸器疾患などで用いられる。
3.飲食物による口腔内刺激は、唾液をはじめとする消化液の分泌を亢進するので正。
4.経管栄養はチューブを用いて栄養液を注入する方法であり、口から食事を摂取する経口栄養に比べて満足感を得にくいので誤。
5.嚥下障害者には、水分が多く液状の料理は誤嚥を起こしやすいのでペースト状やマッシュ状がよい。酸味の強いものはむせる可能性があるので適さない。よって誤。
よって正解は、3.である。
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03
1…重量当たりのエネルギー量は、料理をミキサーにかけても変化はありません。
2…頻回食は、少量ずつゆっくり食べてもらう目的で、食事を1日5~6回程に分けて提供します。胃切除後に合併しやすいダンピング症候群を予防する場合などに用いられることが多いです。食物アレルギーの食事療法では、アレルゲン除去食が用いられます、
3…口腔内刺激により、唾液など消化液の分泌が亢進されます。
4…経口栄養は、他の栄養補給法に比べてより健康な状態での食事に近い姿であり、嗅覚・視覚など感覚的にも、心理的にも満足度が高いといえます。
5…酸味の強いものは刺激になってしまい誤嚥の原因になるので、使用しません。
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04
全粥食をミキサーにかけてもエネルギー濃度は変化しません。また、水分を加えてミキサーにかけると、エネルギー濃度は低くなります。
2.食物アレルギーの食事療法では、アレルゲンの元となる食物を除きます。
頻回食は食べる回数を増やすことなので、これには当てはまりません。
4.経口栄養は咀嚼を行い、のど越しなどを感じながら食物を摂取するため、それを行わない経管栄養よりも満足感が得られます。
5.酸味の強いものはむせの原因となるため、嚥下障害者には不適切です。
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