管理栄養士の過去問
第24回
公衆栄養学 問168
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問168 (訂正依頼・報告はこちら)
ある地域集団1,000人(男性、30~49歳)のたんぱく質の平均摂取量は75gであり、10、25および50パーセンタイル値はそれぞれ50g、60gおよび78gであった。ただし、この性・年齢におけるたんぱく質推定平均必要量は50g、推奨量は60gである。この集団において、たんぱく質摂取量が不足していると推定できる者の割合として、正しいのはどれか。
- 10%
- 50%
- 判断できない
- 0%
- 25%
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この過去問の解説 (5件)
01
ある集団で測定された値を、数値の大きさで順番にならべたときに、一番小さい方から数えて50%の位置にある値を50パーセンタイル値といいます。
25パーセンタイル、75パーセンタイルといった場合も同様です。
50パーセンタイル値は中央値であり、平均値とは必ずしも同じではありません。
この問題で言えば、たんぱく質の摂取量について少ない量から順番に並べていったとき、10%の位置(1000人のうちの下から10%なので100番目の人)が50g、25%の位置が60g、50%の位置が78gです。
推定平均必要量(=50g)を下回る割合が、不足していると推定できる者の割合と考えられます。
10パーセンタイル値がこの50gで一致するので、これ以下の人は不足が推定できます。
そのため正解は10%になります。
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02
したがって10パーセンタイルの50gは1000人のデータを小さい順に並べた時ちょうど100番目の位置にいることになります。
集団におけるたんぱく質摂取量の不足は、たんぱく質の推定平均必要量(50%が必要量を満たすと推定される1日の摂取量)とほぼ等しいので、50g摂取している10パーセンタイル値が不足と一致します。
したがって、この集団において、たんぱく質摂取量が不足していると推定できる者の割合は10%となります。
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03
推定平均必要量は、集団において50%の人が不足するリスクのある数値として算定されています。
そのため、この集団のタンパク質摂取量下位10%(50g以下)に当たる人達でタンパク質摂取量が不足していると推定できます。
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04
今回の問題では、10、25、50パーセンタイル値とは、下から10、25、50%のたんぱく質の摂取量がそれぞれ50、60、70gということになります。
たんぱく質の推定平均必要量が50gなので、50を下回っている下から10%の者がたんぱく質不足といえます。
よって正解は1.となります。
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05
集団における、ある栄養素が不足していると推定できる者の割合は、推定平均必要量以下の者とほぼ一致すると考えられます。
問題では、たんぱく質の推定平均必要量は50gとしていますので、50gを下回る10%の者が不足していると推定できる者の割合となります。
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