管理栄養士の過去問
第24回
応用力問題 問195
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第24回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問195 (訂正依頼・報告はこちら)
食品成分(ア)~(オ)に関する記述である。正しいのはどれか。
- (ウ)は、紫外線照射によりビタミンD2に変換される。
- (エ)は、酸性分解により光過敏症原因物質(フェオホルビド)が生成する。
- (ア)は、ATPや核酸の分解によって生じる旨味成分である。
- (イ)は、生体内でレチノールに変換される。
- (オ)は、コエンザイムAの構成成分として脂質代謝に関与する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
(ア):タウリン・・・イカやタコに含まれます。
(イ):リコピン・・・カロテノイド系色素ですが、βカロテンのように生体内でビタミンAにはなりません。
(ウ):エルゴステロール・・・しいたけに多く含まれ、紫外線の作用でビタミンD2に変化します。
(エ):葉酸・・・赤血球産生、体細胞分裂の促進などの働きを持っています。
(オ):ヘム鉄・・・赤身肉や魚に多く含まれ、ヘモグロビンやミオグロビンを構成します。
1:◯
2:× フェオホルビドはクロロフィルの分解産物でアワビやトコブシなどの貝の中腸腺に含まれます。
3:× ATPや核酸の分解によって生じるのはイノシン酸です。
4:× リコピンは生体内でレチノールには変換されません。
5:× コエンザイムAの構成成分として脂質代謝に関与するのはパントテン酸です。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
02
1 ○
エルゴステロールは紫外線照射によりビタミンD2に変換されます。
2 誤
クロロフィルは酸性分解により光過敏症原因物質(フェオホルビド)を生成します。
3 誤
イノシン酸はATPや核酸の分解によって生じる旨味成分です。
4 誤
βカロテンは生体内でレチノールに変換されます。
5 誤
パントテン酸はコエンザイムAの構成成分として脂質代謝に関与します。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
03
システインが酸化してできるタウリンはイカやタコなどの魚介類に多く含まれています。
・(イ)…連続した二重結合はカロテノイドの特徴でもあり、分子の端に環をもたないこの分子はリコピンです。
・(ウ)…ステロイド骨格を持つこの物質はエルゴステロールです。
エルゴステロールや7-デヒドロコレステロールは、プロビタミンDとも呼ばれるビタミンDの前駆体です。
・(エ)…プテロイン酸とグルタミン酸が結合した化合物であるこの構造の分子は葉酸です。
・(オ)…ポルフィリン環の中央にFeを有しているのが特徴的で、この分子はヘムであると考えられます。
正解◎1:文章の通り、プロビタミンDである(ウ)のエルゴステロールは、紫外線の照射によりビタミンD2(エルゴカルシフェロール)に変換されます。
2:酸性分解によりフェオフォルビドが生成するのは葉緑素なので、(エ)葉酸の説明として正しくありません。
3:ATPや核酸の分解で生じるうまみ成分はイノシン酸であり、(ア)タウリンの説明として正しくありません。
4:βイオノン環をもたない(イ)リコピンがレチノールに変換されることはありません。
5:(オ)はヘムであり、ヘモグロビンやミオグロビンなどの構成成分ですので、コエンザイムAを構成する分子ではないので誤りです。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問194)へ
第24回問題一覧
次の問題(問196)へ