管理栄養士の過去問
第29回
社会・環境と健康 問7

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

保健対策に必要な根拠 ( エビデンス ) の構築・活用に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 介入研究では、介入群・対照群の割付を行う。
  • エビデンスの質は、コホート研究より横断研究の方が高い。
  • 関連文献を収集する際は、偏りを小さくする。
  • メタアナリシスでは、複数の研究データを数量的に合成する。
  • 保健対策の優先順位を決める際には、疾病負担の大きさを考慮する。

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この過去問の解説 (4件)

01

1. 介入研究とは、ある栄養素をある集団に食べてもらって健康状態の変化を観察するといったように、調査をしている側が対象者に何らかの介入を行い、その効果を観察します。介入する群とそうでない対照群に分けて観察するので正となります。

2. 信頼度は、時系列研究=生態学的研究<横断研究<症例対象研究<コホート研究の順に高いとされているので、誤となります。

3. 関連文献を収集する際は、偏りを小さくする方がよいので正となります。

4. メタアナリシスとは、複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析することやそのための手法、統計解析のことを言います。よって正となります。

5. 保健対策の優先順位を決めるときは、疾病負担の大きさを考慮する必要がありますので正となります。

よって正解は、2. となります。

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02

正解は 2 です。

問題文は「誤っているもの」を選ぶよう指示している点に注意してください。

1:介入研究は、介入群・対照群の割付を行い、疾病との因果関係を調べる方法です。

2:正答。エビデンスの質は、システマティックレビュー・無作為化比較試験のメタアナリシス>無作為比較試験>非無作為比較試験>コホート研究>症例対象研究>記述疫学(症例報告、横断研究など)の順に並べることが出来ます。

3:関連文献の偏りを小さくすることで、エビデンスの質を高くできます。

4:メタアナリシスは、システマティックレビューの手法の一つです。

5:文章の通り。

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03

1.○ 介入研究は疾病と因果関係があると考えられる要因に介入し、新しい治療法や予防法を試し、従来の治療法・予防法を行うグループと比較して、その有用性を検証する研究です。よって、介入群と対照群の割付をします。

2.× 横断研究よりもコホート研究の方がエビデンスの質が高いです。

横断研究は一時点を調査し実態を把握する研究です。
コホート研究(前向き研究)はある集団を一定期間追って調査するものです。

3.○ その通りです。

4.○ メタアナリシスはメタ分析、メタ解析とも呼ばれます。複数の研究結果を統合し、より高い見地から分析する事です。

5.○ その通りです。

よって正解は2です。

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04

正解は 2 です。

社会・環境と健康/健康状態・疾病の測定と評価からの出題です。

1.正しい記載です。介入研究では無作為化割付が行われます。

2.エビデンスの質はコホート研究の方が高くなります。

3.正しい記載です。誤った判断をしないためには偏りを小さくすることが大切です。

4.正しい記載です。複数の研究データを数量的に合成する手法のことをメタアナリシスと言います。

5.正しい記載です。いずれの対象も研究するのは困難ですので、優先順位を決める必要があります。

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